2024年 4月 19日 (金)

金環日食から舞い降りた? 観世清和さん、ホテル会場に「羽衣」舞う

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   ホテルオークラ東京は2012年5月20日、開業50周年を記念した薪能を開催した。薪能は野外で催されることが多く、「ホテル」を会場とした薪能は初の試みという。

   宴会場に建てられた能舞台で、能楽師の観世清和さんが約570人の観衆を前に能「羽衣 和合之舞」を舞った。

世阿弥自筆の「秘すれば花」

天の羽衣を漁師に見つけられてしまった天女は、返してもらう代わりに美しい舞を披露する(資料写真)
天の羽衣を漁師に見つけられてしまった天女は、返してもらう代わりに美しい舞を披露する(資料写真)

   「羽衣」は各地に伝わる「天の羽衣」伝説を題材にした能で、人気曲として400年以上にわたってたびたび演じられている。解説を務めた能楽研究者の増田正造さんによれば、「最近金環日食が話題だが、この能も昔から変わらない人々の空への憧れを結晶させた、能の中でも最も能らしい能のひとつ」という。

   シテ(主演)を務めた観世清和さんは観阿弥・世阿弥以来続く観世流二十六世に当たる。この日もかがり火に照らされながら、神秘的な「天女」の姿を表現した。

   今回の薪能と連動し、ホテルオークラ東京に隣接する大倉集古館では6月3日まで特別展として「観世宗家の至宝」を開催している。観阿弥・世阿弥以来続く観世家伝来の能面、装束のほか、「秘すれば花」などの名言を含む『花伝』の世阿弥直筆本などが展示されている。入場料は一般1000円、大学・高校生・65歳以上800円。中学生以下は無料。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!