2024年 4月 29日 (月)

【書評ウォッチ】電子書籍の傾向と対策 小学館・講談社の新企画を紹介

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昔のベストセラーも、値段は安く、地方でも

   年代別に当時ベストセラーだった小説などを掲げるのは電子書店「BookLive!」だ。「あのころのベスト10」と銘打って、第一回は1973年。小松左京の『日本沈没』や遠藤周作の『ぐうたら人間学』などを載せた。これまで5回実施し、少なくとも年内は継続するという。旧作や絶版本も手軽にさがせるのが電子書籍の良さ。それには数をそろえて読者に提供する必要がある。たしかに、その方向に進んでいる。

   講談社は紙の本で出版した『天皇の歴史』シリーズ全10巻を電子化した。コミック主流の中で「古代から現代まで天皇を通じて日本を読み解く硬派の歴史本は、異色の存在に映る」と朝日に。紙で2730円の値段は、電子版で1995円まで下げられた。発行部数も紙は各巻1万部前後、電子版なら限りはない。小さな書店しかない地方都市でもネット経由で買える。講談社では絶版本についてツイッターなどで要望を募り、復刊する企画も。

   電子書籍の良い点はいっぱいある。とはいっても、紙で100万部突破の『スティーブ・ジョブズI・II』も電子版ではまだ約4万部。これからだ。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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