「『きのこ』に決まってるだろ」「いや『たけのこ』だ」――ファン同士の議論がもはや「戦争」にもたとえられる明治のチョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」に、夏に向けた新兵器……ならぬ新商品がそれぞれ登場した。「たけのこ」から2012年6月19日発売された「チョコまで焼いたたけのこの里」(210円)に対し、「きのこ」が7月3日投入したのは「きのこの山 あじわいミント」(158円)。ともに個性豊かな両商品、さっそく食べ比べてみた。さわやかなきのこか、食べ応えあるたけのこかあなたはどっち派? 左:「チョコまで焼いたたけのこの里」(210円) 右:「きのこの山 あじわいミント」(158円)まずは「チョコまで焼いたたけのこの里」。その特徴は、クッキーをコーティングしたチョコを香ばしく焼き上げていることだ。これにより味の充実はもちろん「チョコが手にべたつく」というたけのこの里の「弱点」を克服することに成功したとうたっている。実際に商品を手にとって見ると確かにチョコ部分が乾燥しており、ほとんど指先が汚れない。通常の「たけのこの里」よりひと回り大粒ということもあり、食べ応え・食感ともに増した印象だ。一方の「きのこの山 あじわいミント」は、「かさ」の部分にペパーミントリーフを練り込んだミントチョコをたっぷり使用する。緑を基調にした独特の色合いがなんとも特徴的だ。パッケージを開くと、それだけでミントの香りがぱっと広がる。味の方も、予想以上にしっかり「ミント」。ココア味のクラッカーがちょうどいいアクセントとなり、従来の「きのこの山」とはもはや別物と言っていい、夏らしい味わいに仕上がっている。編集部内でも、きのこVSたけのこ論争さて、どっちがおいしいか――と言われると、「正統進化」という感の「たけのこ」もいいが、チャレンジフルな「きのこ」も捨てがたいというのが正直なところだ。編集部の他の記者にも尋ねてみたが、「やはり『たけのこ』。大粒になったこともあり、サクサク感がさらにパワーアップしたと思う」(たけのこ派・女性)「『きのこ』は口の中にミントのさわやかな味が広がる感じがいい。チョコミント好きにはたまらない」(きのこ派・男性)などと諸説紛々だった。どうやらこの夏も、「きのこVSたけのこ」の熱い戦いが続きそうだ。