2018年 7月 18日 (水)

「ヒッグス粒子発見」ココがすごい 文系でも手に取るように分かる本

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   本日(2012年7月5日)の朝刊各紙1面には、「ヒッグス粒子発見か」の見出しが踊り、TVのワイドショーでもトップで紹介していた。日本のみならず、全世界の新聞やテレビの1面、トップを科学のニュースが飾るのは、極めて珍しい。

その源流にノーベル物理学賞受賞者・南部陽一郎氏

『現代素粒子物語――ヒッグス粒子から暗黒物質へ』
『現代素粒子物語――ヒッグス粒子から暗黒物質へ』

   物質に質量を与えるというヒッグス粒子とは? 99.9999%確からしいのに、なぜ「発見」と断定しない? 門外漢には見当もつかない専門の話を、分かりやすく解説しているのが、講談社ブルーバックスから6月20日に刊行された『現代素粒子物語――ヒッグス粒子から暗黒物質へ』(著・中嶋彰)だ。

   ヒッグス粒子とは、ピーター・ヒッグスという英国人科学者が唱えたものだが、その着想は、日本(国籍は米国)のノーベル物理学賞受賞者・南部陽一郎氏の理論から得られたものだ。「予言者」と言われた南部氏の理論から、どのようにヒッグス粒子の概念が編み出され、ヨーロッパのCERN(セルン)の超大型加速器LHCで「発見」に至ったのか、その流れが手に取るように書かれている。

   ヒッグス粒子の発見は素粒子物理学の終着点ではなく、その先には「超対称性粒子」や「暗黒物質」という、手がかりさえつかめていない「魔物」が待っているという。本書はそこまで見据えて書かれており、専門知識をもたずとも素粒子物理学の醍醐味を堪能できる。

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