全編に漂う理解不能な不気味さ
このほか、ブラッドソーセージ(血液を材料に混ぜたソーセージ)が、レバーソーセージ(ブタの肝臓で作ったソーセージ)を食事に招待する、まったく「ふうがわりな食事会」や、昼寝中にスカートを切られただけで、自分が誰なのかわからなくなってしまう女性を描いた「ハンスの奥さん」など、ほぼ全編に漂うなんとも理解不能な不気味さが、かえってページを繰る指を止めさせない。
暑い夏、日本の「怪談」で涼をとるのには「もう飽きた」という人は、ドイツの昔話で「ひんやり」するのはいかが。
2012年7月上旬、刊行された。