2018年 7月 23日 (月)

著者・タイトル一切不明の本、「書き出しだけ」で買う 紀伊國屋新宿本店「斬新過ぎる」本フェア

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   「国境のトンネルを抜けると」、「ゆく河の流れは絶えずして」、「メロスは激怒した」、「桜の樹の下には」――学校の授業で覚えさせられた記憶がある人も多いだろう本の「書き出し」に注目したフェアがネットで話題を呼んでいる。

   「ほんのまくら」フェアと題し、本の出だしの文章、すなわち「まくら」のみを印字したオリジナルカバーをつけた100タイトルを陳列するという新たなこころみで、紀伊國屋書店新宿本店で2012年9月16日まで実施中だ。

中をのぞいて著者や題名を確認することもできない

   本にはご丁寧にもビニールがかけられており、中をのぞいて著者や題名などを確認することができなくなっている。いずれも文庫本なので、価格は600円から800円程度だ。とはいえ「中身が見えない」状態で本を買ってもらおうというというのはなかなか大胆なやり方だが、同店は趣旨をこう説明している。

「中身もみないで、自分の『まくら』に対する感覚で本を選ぶのって楽しいかもしれない。それは作家の方が一生懸命に考えたものなのだから。熱の籠(こも)ったものなのだから。そしてそうすることで自分の感覚も研ぎ澄まされる。想像する。この物語はどんなものなのか。その想像も楽しい」
「選んでみてください。きっと不思議な本との出会いが待っているはずです」

堂々の人気1位を獲得した「ほんのまくら」は…

   ネット上では、「書き出しと、本の厚さと、値段だけで、読む本を決められる。すごく楽しい!」といった反応が見られた。同店がツイッターで発表しているランキングには、普通の人が文庫本コーナーを見るだけではまず出会うことのないような「ほんのまくら」が挙がっており、店頭では狙い通り「不思議な出会い」がおこっているようだ。

   そんななか、堂々の人気1位を獲得した「ほんのまくら」を最後に紹介する。

「水のように澄んだ空が星を漬し、星を現像していた」
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