「ソフトコンタクトレンズを利用している皆さん、レンズケアはちゃんとできていますか?」10月10日「目の愛護デー」を前に、ボシュロム・ジャパンが全国の男女ユーザー500人に上のような質問を投げかけた。結果は、90.2%が「正しくレンズケアを行っている」。ところが詳しく聞いてみると、なんとそのうちの90.0%が、「正しいケア」をできていないことが発覚した。あなたも、ケアができてる「つもり」なだけかも――大半の人はケアしている「つもり」「レンズケア不足は目にダメージを与える可能性も」と指摘する、稲葉昌丸・稲葉眼科院長正しいレンズケアとはどのようなものか。ボシュロム・ジャパンでは、以下の7手順を挙げる。(1)せっけんでよく手を洗う。(2)レンズを片面10秒以上ずつ、両面ともこすり洗い。(3)レンズの表・裏を十分にすすぐ。(4)レンズケースの洗浄液にレンズを完全に沈め、フタをしっかりと閉め4時間以上消毒。(5)レンズケースからレンズを出してつける前にすすぐ。(6)レンズケースは、空にしてフタをせず乾燥させる。(7)新しい洗浄液のボトルを開封するごとに、レンズケースも新しいものに交換する。2012年9月27日発表された調査結果によると、最も怠られがちだったのは上記の(5)で、「正しくケアをしている」と回答した人でも40.8%留まりだった。また、若い世代ほど、特に20代では7つの手順を実践しているのは8.2%に過ぎなかった。専門家「正しいレンズケアは目を守るため必要」 日本コンタクトレンズ学会理事で稲葉眼科院長の稲葉昌丸氏によると、不十分なレンズケア、特に消毒の不足は、病原菌が角膜に侵入することによる感染症を引き起こす危険性があるという。稲葉氏は蔓延するケア不足に警鐘を鳴らす。「角膜深くに病原菌が入ると治っても混濁が残り、眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できない。正しいレンズ交換やレンズケアは目を守るために実際に必要なのです」
記事に戻る