2021年 5月 13日 (木)

【書評ウォッチ】難産から見えてくるものとは 人類学的お産のあり方

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帝王切開や無痛分娩は「必要な場合に限る」

   とにかく昔からお産は大変だった。女性にとって産むことは命がけで、平安時代の『栄華物語』には四人に一人弱がお産で死んだ記録があるという。

   人間だからこそ世界中でお産を本人任せにしないで助ける仕組みが多様に発展したことを、本は紹介する。現代でも大事業であること自体は変わらない。同時に、本が指摘するのは、女性が「産む人」から「産まされる人」になった面だ。アメリカなどの不必要な帝王切開や、フランスで著しい無痛分娩の弊害。「必要な場合に限る」ことを著者は強調する。

   ほかには、良書と社会との関係を追究した『名作がくれた勇気』(藤井淑禎著、平凡社)が東京新聞に。敗戦から高度成長へ、『武器よさらば』『女の一生』『復活』『狭き門』『宮本武蔵』『風と共に去りぬ』などから新時代へと踏み出すトレンドをさぐった。

   「読書不振のいま、良書名作ブームだった時代の再生を」と、評者の塩澤実信さん。日本人が生き残れるかをまじめに問うたという読み方の「切実さ」に思いをはせている。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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