香山リカ氏から橋下市長へ、今再び 「独裁」望む民意の正体とは

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   橋下徹・大阪市長と、精神科医・香山リカ氏の「舌戦」が話題になってから、はや9か月が過ぎた。当時、橋下市長に「やりこめられた」と捉えられがちだった香山氏だが、2012年10月17日、橋下市長への「回答」というべき一冊を上梓した。その名も『「独裁」入門』(集英社新書)。

香山氏が明かす「対決」の正体

『「独裁」入門』(香山リカ著、集英社新書)
『「独裁」入門』(香山リカ著、集英社新書)

   同著がメインテーマとするのは「バブル崩壊以降、日本で暮らす私たちがどんな心理状態に置かれているか」だ。香山氏は経済面の後退、震災・原発事故、対外摩擦などに見舞われる日本には、「不振と苛立ちに満ちた『民意』」が満ちていると読み解く。そして精神科医としての目から、人々が心の安定を保つために働かせる「心的防衛メカニズム」が、すべてをはっきりさせてくれる「ヒーロー=独裁的リーダー」待望論につながることを解説する。

   「独裁型ヒーロー」の典型ともいえる橋下市長と、香山氏の論争の経緯についても同著はページを割く。「対決」はなぜ行われなければならなかったのか。当事者自らによる貴重な分析だ。

   735円。

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