2024年 4月 26日 (金)

【書評ウォッチ】サンタとなまはげの共通点 親心の系譜に心温まる

人が人を慈しむ心にホッと

   クリスマスは今やコーラのPRやイブを楽しむ恋人たち向けのマーケティングに都合良く解釈され続けているが、サンタの由来を追いかければ、そこには人が人を慈しむ素朴な心が息づいていたということらしい。ホッとできる一冊だ。

   ほかには、東京スカイツリーの名付けにかかわった言語学者・飯田朝子さんの『ネーミングがモノを言う』(中央大学出版部)を日経新聞が著者紹介欄で。名称公募の1万8606通から「東京EDOタワー」などを抑えて決まった。なぜ「タワー」でなく「ツリー」なのか、表記と音の滑らかな印象を解説してくれる。

   元政治記者が書いた『田中角栄』(早野透著、中公新書)は、総選挙から政権交代のいま読むのにいいかも。その強烈な個性とエネルギー。東京新聞が扱っている。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

   J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」でも記事を公開中。

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