熟女・女王蜂時代の到来 2012年芸能界を振り返る(下)

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   (『上』から続く)「浮気したらシメます。当分仕事ができないくらいに…」。プレーボーイの小栗旬のお持ち帰り浮気を乗り越えて3月14日に結婚会見を開いた席で山田優はこう宣言した。4年間の紆余曲折を乗り越えた上の結婚だった。こちらも近く妊娠発表の可能性大。「浮気したらシメるだけでは済まない」と、山田。「妻の座」を手にした女は強い!

   磯野貴理子(48)が24歳年下の飲食店店長の高橋東吾さんと再婚した。9月3日午前、2人そろって都内の区役所を訪れ、婚姻届を提出、09年11月に担当マネジャーと離婚してから、約3年後の再婚になる。

   ウムー!?女性より24歳年下ってありなのか。68歳にして23歳の一般人女性と再婚した加藤茶の45歳の年齢差を見るように、男性が年上の例は珍しくない。しかし女性タレントといえどもこれだけの年齢差は稀有になる。五月みどりさんが18歳年下のマネジャーとの事実婚の例はあるが、10歳前後が女性タレントンの年上結婚の限界かもしれない。

あてにならない弁護士コメンテーター

   そして今世の中をびっくりさせたのは藤田紀子さん(65)とお笑い芸人ピース・綾部祐二(35)の30歳差の熱愛報道だった。2人の火遊び!をみると、まさに超熟女は骨になるまで?!一時期は80人もの若い衆を抱えて、相撲部屋の女将として君臨した紀子さんから見れば、男の尻など寝酒のツマミみたいなものだろう。

   綾部は藤田さん部屋に泊まった以上「歌を歌って一夜を過ごしました」という女性アイドルのような言い訳は通用しない。紀子さんは、嬉々とした表情で交際を否定しながらも思わせぶりなコメントを連発。まさに若い男のエキスを吸い取る女王蜂時代が襲来している。

   「おめでとう」といいたくなった。11月9日、妻のモデル美元(みをん=33)との離婚を求めた判決で高嶋政伸(46)の声は、安堵に満ちていた。東京家裁は「婚姻関係の修復は不可能」として請求を認めた。実に的を射た判決だった。「一緒にいると必ず体調を崩す。愛情は一切ない」と証言。極め付きは「25年間の芸能生活を投げ打ってでも離婚したい」、自らの芸能生活を賭けた離婚請求だった。

   あてにならないのは、弁護士の有名コメンテーターら。したり顔で一様に「離婚は難しい。5年間は離婚できない」と、高島敗訴のコメントを繰り返していた法律家たちこそ離婚理由と判決内容を分析して反省すべきだろう。

小沢昭一さんや中村勘三郎さん逝く

   巨星たちが旅立っている。12月10日に亡くなったのは俳優の小沢昭一さん(享年83)だった。小沢さんといえば、俳優として「幕末太陽伝」などに出演、バイプレイヤーの鑑ともいえる存在だった。一方では芸能研究者として、右に出る人がいないほどの実績を残している。

   中村勘三郎さん(享年57)の他界は、残念としか言いようがない。彼の実績と将来性については、繰り返す必要はない。彼は今後の歌舞伎界だけではなく演劇界を背負う逸材であったと断言する。勘三郎さんの踊りは、イタリアオペラ界、目の肥えたブロードウエーのプロデュサーたちもが驚嘆した。彼のチケットは、なかなか手に入らない。歌舞伎界、舞台の世界を通じてナンバーワン俳優だった。

   そして12月7日には森光子さん(享年92)の本葬が青山葬儀場で行われた。参列した堺正章さん、萩本欽一さん、黒柳徹子さんら数多い大物たちも、刻まれた年齢を隠せない。送辞を読んだのは近藤真彦。ジャニーズ事務所と森さん結びつきは、森さんが1984年に紫綬褒章を授与されたときだった。森さんの本葬で際立っていたのは女優の米倉涼子だった。森さんが「あのこ、大物になるわよ」と太鼓判を押していた意味が葬儀場で立証された。輪廻転生―。世代交代の瞬間だった。

   地井武男さん、小野ヤスシさんなどのバイプレイヤー、そしてザ・ピーナッツの伊藤エミさんなどのスターなどが次々とこの世を去った。地井さんはフジテレビ『北の国から2002・遺言』では、田中邦衛演じる「黒板五郎」に、妻がガンで余命宣告を受けたことを打ち明ける。この数か月前に彼は、妻をガンにより失い、涙と鼻水を垂れ流した迫真の演技が話題になった。

   ザ・ピーナッツの伊藤エミ(享年71)発売したシングル、LPの累計売上は1000万枚以上にもなる。もしピーナッツがいなければピンクレディーの誕生もなかった。ピーナッツは、ナベプロの基本をクレージーキャッツとともに築いた。引退後は山口百恵以上に人前には出なかった。

   ドリフターズ「結成メンバー」だった「鳥取が産んだ天才」小野ヤスシさん(享年72歳)は、どうしてもいかりや長介さんとは相入れなかった。リーダーは2人いらない。晩年の小野さんは、行場を失った。しかしテレビ創成期の貴重な功労者であるのは間違いない。

   名タレントたちはそれぞれ人生を全うした。合掌

肥留間正明

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