2024年 4月 20日 (土)

【書評ウォッチ】一面飾る派遣切りや「寒風」 読書面の「経済学」は役に立つか

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解説? 言いわけ? 経済学は未回答

   今やわがもの顔の市場経済に懐疑的な姿勢を見せるのが『経済学に何ができるか』(猪木武徳著、中公新書)で、日経のほか朝日もとりあげた。なぜ適切な処方せんを示せないのか。経済学は「文法」みたいなもので、知ることは必要だが、それだけでは役に立たないという。中央銀行の独立論にも触れている。原真人さんの書評がわかりやすい。

   どの本もそれぞれに経済という怪物にまじめに取り組んでいる。ただ、朝日一面記事のような現実を考えると、立派な権威や泰斗の著者であればあるほど虚しく響いてしまう。経済学とは社会の解説か言いわけか、どこまで役に立つかの回答にはまだなっていない。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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