2021年 1月 19日 (火)

【書評ウォッチ】「涙の卒業式」はどこからきた? 軍隊由来の形式主義が「錯覚」引き起こす

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「形から入る」と理解よりまず暗記

   「形式と内容」に評者の張さんは注目し、「さきに感情があって、それを表現する形式が発見されたのではない」と受けとめる。卒業式という形式が先行し、そこに涙と感動がわいてきた。してみると、「形から入る」生き方・やり方は日本人向きなのかもしれない。気持ちの統一と高揚には形式の一致が不可欠? 理解よりまず暗記の受験勉強にもつながっているのだろうか。ほかにも、何か? 日本の近代教育と集団心理の奥は深そうだ。

   偶然だろうが、音楽関係本の紹介が各紙で目立った。『誰がJ─POPを救えるか?』(麻生香太郎著、朝日新聞出版=朝日読書面)は、AKB48以外は今どうもパッとしない業界の盛衰記。『ソーシャル化する音楽』(円堂都司昭著、青土社=日経)は2000年代以降に日本の音楽シーンがどう変わったかを考える。ネット配信の影響は大きい。

   思想家の知られざる一面を調べた『ジャン=ジャック・ルソーと音楽』(海老澤敏著、ぺりかん社=読売)はユニークな分析。『現代作曲家探訪記』(林光著、ヤマハミュージックメディア=東京新聞)は古今東西の楽譜を鋭い視点で読み解いていて、楽しめる。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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