2024年 5月 8日 (水)

【書評ウォッチ】豊かな国がなぜほろぶのか いま考える「国家の衰退」 

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民主主義のコストや金融規制を警告

   『劣化国家』はもっと激しい。「なぜ豊かな国が貧困へと逆戻りするのか」を、民主主義のコストや金融規制の弱さから警告する。このへんは、日本と世界の現状をついつい考えてしまう。巨額の財政赤字やヘッジファンドとやら一瞬でけた違いの儲けをひねり出してしまう金融資本の跋扈横行、国内外の貧富の差拡大。わかりやす過ぎる現実がいくつかある。学者のたわごとだと切り捨てるわけにはいかない。

   ただ、「制度が欠陥だらけでも、非西洋諸国が成長しているのはなぜか」は議論されていないと、毎日新聞の無署名書評が指摘している。学者の分析は万能ではないが、鋭くあたる一面もたまにあるからこわいし、読む価値もある。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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