2024年 4月 30日 (火)

「スライムを倒す分には困りません」 Amazonに出品された「勇者の剣」に勇者様たちが続々レビュー

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

武器屋「本当のことを書かれてしまうと私の店が潰れてしまいます」

   こうした評価に「たまらん」と根を上げるレビュアーも現れた。「はじまりの町の武器屋でございます」と名乗りを上げ、「勇者様方のこの感想を見ていたのですが本当のことを書かれてしまうと私の店が潰れてしまいます…。私の町では勇者の剣を90000Gで売っているのですがカモが減ってしまいますもうちょっと最強とか書いて欲しいのですが」と愚痴っている。

   そんな武器屋を横目に見ながら、「鍛冶屋」は「何やら折れるだとか、壊れるなどの物騒な評価が多いですね。そんな時は是非、うちの鍛冶屋を訪れてください。西の地から伝わったアルミホイルといいうもので強度強化はもちろん、切れ味や見た目まで素晴らしいものにしてあげましょう。使う用途で期間は変わりますが、大体2週間~1か月ほど頂ければ素晴らしい武器になり、お返しいたします。電話番号はフリーダイヤル0120-XXX-OOOでございます」と"商売っ気"を前面に。

   一方で、純粋にこの剣に憧れているレビュアーもいる。「(元)魔王」だ。

「以前、魔王をしていたのですが、大魔王のかませ犬と呼ばれるのが嫌で一年前に魔王を辞めてニートになりました。でも、このままではまずいと思い、社会復帰しようとネットを見ていたら、魔chのまとめサイトと言う所でこれを紹介している記事を発見したんです。
 もう、大魔王のかませ犬と呼ばれるのは嫌ですし、どうせなら勇者にジョブチェンジしようと(所持しているだけで、勇者の証になるという話なので)購入を決意しました。
 が、取り扱いがないようですね…
 人間界の道具屋に行っても追い払われてしまうでしょうし、魔界の道具屋では取り扱いがない商品なので…こちらで購入するしかないのですが…
 私の社会復帰はまだまだ先になりそうです」

   ――こんな調子で、レビュアーたちがおのおの「ロールプレイ」(役割演技)し書き込んだレビューは実に75件にも上る。「アメリカに住む友人から『日本人のこういうとこホント大好き』と(この商品ページを)紹介された」というツイッターユーザーもおり、海外からも注目されているようだ。なお、この剣は商品説明欄に「演劇に最適!」と書かれていて、当然だが得物としての殺傷力は期待できない。

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