最大のロック・レジェンドの再臨

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レッド・ツェッペリン
『レッド・ツェッペリン【2014リマスター/デラックス・エディション】』
WPCR-15686/7 3024円(税込)
2014年6月4日発売
ワーナーミュージック・ジャパン


   2007年の11月、レッド・ツェッペリン(以下ツェッぺリン)のCDから始まった「音盤見聞録」、かれこれ7年に渡ってあれこれと書かせていただいています。

   ただこの1、2年は、ほとんど原稿らしい原稿も書かずにいました。

   「音盤」というタイトルの文言が、なにか最近のダウンロード主流の「ご時世」に合わないようにも感じ、また、あまりここで特段に書く必要もない、どこででも知りうるメジャーなCDばかりが流通している今の音楽産業からインスパイアされることもなく、時を過ごしてしまいました。

   ここでは「音盤=CD」という意味合いで書いてきている関係上、どうしてもCD(あるいはレコード盤)を念頭に置いているわけで、紹介したいCDが現れなければなかなか書き切れない、ということになっていたわけです。そんなわけで、「音盤」に連なるアーティスト・インタビューをメインに展開してきたこの1、2年でした。

   しかし、古い音源であっても、いま聴くことでさらに輝きを増すような、あるいは、聞き捨てならない過去の音源と言うものはある……。そこで、「音故知・新音盤見聞録」として、そうした音源を紹介させてもらうことにします。

「音故知・新音盤見聞録」として…

   第1回は、再びレッド・ツェッペリン。

   4月に、ツェッペリンのギタリスト=ジミー・ペイジが来日していました。用もないのに来日するわけもなく、リマスターしたツェッペリンのCD音源発売の宣伝を目的とした来日。ジミー・ペイジ自身がプロデュースし、6月4日に『レッド・ツェッペリン』『レッド・ツェッペリンⅡ』『レッド・ツェッペリンⅢ』のリマスター盤を発売するとのことです。

   今回紹介するデラックス・エディション盤は、音の良さは当然として、別ディスクに未発表音源(例えば『レッド・ツェッペリン』には1969年10月10日のパリ・オリンピア劇場でのライブ音源、『レッド・ツェッペリンⅡ』にはレコーディング・セッションによる別MIX5曲、バック・トラック2曲の完全未発表音源、『レッド・ツェッペリンⅢ』にはスタジオ・アウト・テイクおよび未発表楽曲)が収録されているという、ツェッペリンを聴き続けてきた者にとっては垂涎の音源となっています(ここでは、デビュー・アルバムのリマスター盤の内容を紹介しておきますが、合計9枚のオリジナル・アルバムを、時代順にリリースしていく予定とのこと)。

   ちなみに、同時発売のスタンダード盤はオリジナル・アルバムのリマスター音源のみ、6月18日発売のスーパー・デラックス・エディションはCD、LP、ブックレット等それぞれ書き切れないほどの特典付きだそうです。

再結成は難しそうだが…

   1968年にヤードバースを基に結成され、1980年にドラムス=ジョン・ボーナムの死去によって解散するまで、歴史上最強のロック・バンドとしてリスペクトされ続け、実際にアルバム累計発売枚数は3億枚以上ととてつもない数字を打ち立て、しかも解散して30年以上経つというのに、アメリカだけでも毎年100万枚以上の売り上げを積み重ねているツェッペリン。

   2007年にはドラムスにジョン・ボーナムの息子=ジェイソン・ボーナムを迎え、アトランティック・レコードの生みの親アーメット・アーティガンを追悼する一夜限りのライブを行い(このニュースが音盤見聞録第1回の内容でした!)、再結成も噂されましたが、ヴォーカルのロバート・プラントが自身のソロ活動を優先させ、ジミー・ペイジとの間に距離ができてしまい、難しい状況と言われます。

   それでも! ツェッペリンの再結成は難しいとは言いながら、ジミー・ペイジは70歳になった今もライブ・パフォーマンスを披露することには意欲満々といったところ。

   もしジミー・ペイジのギター・プレイが観られるなら、車椅子生活になっていても出向いていくに違いないと、自分では思います!

加藤 普

[レッド・ツェッペリン【2014リマスター/デラックス・エディション】 収録曲]
Disc-1
M-1 Good Times Bad Times / グッド・タイムズ・バッド・タイムズ
M-2 Babe I'm Gonna Leave You / ゴナ・リーヴ・ユー
M-3 You Shook Me / ユー・シュック・ミー
M-4 Dazed And Confused / 幻惑されて
M-5 Your Time Is Gonna Come / 時が来たりて
M-6 Black Mountain Side / ブラック・マウンテン・サイド
M-7 Communication Breakdown / コミュニケイション・ブレイクダウン
M-8 I Can't Quit You Baby / 君から離れられない
M-9 How Many More Times / ハウ・メニー・モア・タイムズ

Disc-2(1969年10月10日のパリ・オリンピア劇場でのライブ音源)
M-1 Good Times Bad Times/Communication Breakdown / グッド・タイムズ・バッド・タイムズ/コミュニケイション・ブレイクダウン
M-2 I Can't Quit You Baby / 君から離れられない
M-3 Heartbreaker / ハートブレイカー
M-4 Dazed And Confused / 幻惑されて
M-5 White Summer/Black Mountain Side / ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイド
M-6 You Shook Me / ユー・シュック・ミー
M-7 Moby Dick / モビー・ディック
M-8 How Many More Times / ハウ・メニー・モア・タイムズ


■スタンダード・エディション(各2160円=税込)6.4発売
『レッド・ツェッペリン』 WPCR-15685
『レッド・ツェッペリンⅡ』 WPCR-15688
『レッド・ツェッペリンⅢ』 WPCR-15691
■デラックス・エディション(各3024円=税込)6.4発売
『レッド・ツェッペリン』 WPCR-15686/7
『レッド・ツェッペリンⅡ』 WPCR-15689/90
『レッド・ツェッペリンⅢ』 WPCR-15692/3
■スーパー・デラックス・エディション(各21600円=税込)6.18発売
『レッド・ツェッペリン』 WPZR-30540/5
『レッド・ツェッペリンⅡ』 WPZR-30546/50
『レッド・ツェッペリンⅢ』 WPZR-30552/6

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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