2024年 4月 26日 (金)

【パリ発】コスプレとオタクの祭典から脱皮へ踏み出す 15周年を迎えたジャパンエキスポ

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高田賢三氏が立ち上げ、フクシマ復興支援の非営利団体も参加

おきあがりこぼしプロジェクトのブース前で おきあがりこぼしプロジェクトのブース前で

   また、ジャパンエキスポには、文化、アート交流などを目的とした団体の参加も少なくない。ファッションデザイナー高田賢三氏が、震災復興支援のためにフランスで立ち上げた非営利団体、おきあがりこぼしプロジェクトもその一つだ。漫画家ちばてつや氏の呼びかけで、日本の漫画家たちが絵付けした、福島県会津地方の民芸品おきあがりこぼし60体が展示され、絵付けのワークショップも行われた。同団体の渡辺実さんは、「日本が好きでも社会問題には関心がなさそうな若い世代にフクシマのことを知ってもらおうと出展したのですが、16、17歳くらいの若者たちが、フクシマのことを気にかけて『現状はどうなっているのか知りたい』と言ったり、ワークショップにも熱心に参加してくれました。政治的メッセージ抜きで、フクシマに目を向け、忘れないようにしてもらう、いい機会になったと思います」

   去年あたりがピークで、過渡期を迎えたといわれているジャパンエキスポだが、今後はコスプレとオタクの祭典からの脱皮を図り、もっと広く日本を知ってもらうためのイベントへの発展が期待される。

【プロフィル】 江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれる―女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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