2024年 4月 18日 (木)

【BOOKウォッチ】
予期せぬことは必ず起こる、噴火などの自然災害に人はなにを学ぶか

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

困難、危機に立ち向かうリーダーはいつもいる

『復興の日本史 いかにして度重なる災害や危機を乗り越えてきたか』

   『複合大噴火』が1783年の浅間山大噴火前後の時代にテーマを絞っているのに対し、『復興の日本史』(著・河合敦 祥伝社 648円)は、古代、中世、近世、近代、現代のいろいろな事例をもとに、副題にあるように「いかにして度重なる災害や危機を乗り越えてきたか」が学べる書。著者は現役の都立高教諭でテレビ『世界一受けたい授業』でもお馴染みの先生だ。

   「天変地位続発からの救済を大仏建立に求めた聖武天皇」「衰退する京都を救った門倉了以の河川開削事業」「津波から村人を救った醤油王・濱口梧陵」「日本初の公害のために国家と闘った男・田中正造」......人物にスポットを当てながらそれぞれの危機管理を平易に解説してくれる。いつの時代にも、困難に立ち向かう、危機を乗り越えるリーダーがいたのだ。

   今の時代のリーダーが果たして同書に掲載されるだけの資質があるのかどうか、あるいは今後、そういったヒーローが現れるのか、それは後世の歴史家が判断することだが、本書を読んで、日本人はたいしたものだと少しは自信がもて、元気になれるかもしれない。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!