ゴム抜きルーズソックスやパレオ、カプリパンツなど、大ブームとなったものの悲しくも消えてしまった、ギャル達の遺産。常に新しいアイテムを追求するギャルだからこそ、ギャル達の流行サイクルは常に巡り続けているのです。そこで、今回はギャルの歴史を振り返り、『あった!あった!』と思わず叫びたくなるような1990年代後半~2000年代前半のギャル的ヒットアイテムをピックアップ!今では『なぜ流行ったんだろう...』と思わず首をかしげてしまうアイテムでも...。過去のギャルにとっては、ギャルスタイルをつかさどる最強アイテムだったのです!渋谷が"シャカシャカ教"信者の聖地化【過去の遺産その1 ロングアンテナ】1997年のギャル界で大ブームとなった、携帯のアンテナを伸ばすことが出来る「ロングアンテナ」。当時の携帯のアンテナは、オリジナルでカスタマイズ出来たこともあって、ギャルの間では、とにかく長いアンテナの人ほど「かっこいい」と思われていました。長い人では、きっと80センチぐらいあった人もいたはず...。伸ばしても電波の状況がさほど変わるわけではないのに、当時はアンテナを伸ばして通話するのがテッパン! 今から考えると、かなり周りに迷惑の掛かるアイテムなことは間違いないですが、周囲に主張したいギャルにとってはマストアイテムでしたね(笑)。【過去の遺産その2 花】ロングアンテナと同時期に大ブームとなった「花」。ハワイに行ったかのようなレイを首から下げ、さらに、花を髪付けたギャルが大発生した時期でもありました。ツワモノになると、首、髪、腕と全身に花を付けたギャルもいたほど...。それと同時にハローキティの手帳やノート、鏡などのキティちゃんグッズを持つギャル、通称キティラーも大発生し、キティちゃん×花のコラボデーレーションが実現した時期でもあったのです。今や世界からも注目を集めるキティちゃんですが、ここまで大ブームにさせた先駆者はある意味、ギャルなのかも!?【過去の遺産その3 シャカシャカ】ロキシーやローカルモーションといったサーフブランドが大流行した、1998年。ミニスカやワンピの着るのではなく、サーフ系ブランドのTシャツやキャミ×3本入りラインが入ったウィンドブレーカーのジャージが人気ギャルファッションに!歩いてこすれることで発生する音から付けられたこの"シャカシャカ"を履いたギャル達が渋谷に大発生し、"シャカシャカ教"と呼ばれたこともありました。ジャージで渋谷なんて、現代ギャルからしたら絶対考えられないと思いますが、当時のギャルからはこれがサーフ系ギャルを極めていた表れなのです!1999年大量発生「ヤマンバ」の秘密【過去の遺産その4 マッキー】黒肌にパンダ目、白い口紅をしたヤマンバが大発生した、1999年。"可愛い"が基盤となっている現代ギャルとは違い、当時のギャル達は化粧が濃ければ濃いほど、"目立てる"と思われていました。しかし、当時は今のように汗や水に強いアイラインがそれほどなかったのが現実...。そんな時に汗や水強く、こすっても落ちない!と言われ、一人一個がテッパン状態だったのが、マジックのマッキー。いや、しかし、無茶し過ぎというか、マッキーの用途が変わっていますね...。決して真似しないようにして下さいね。【過去の遺産その5 ジャラジャラアクセ】ヤマンバブームは落ち着き始めたものの、黒肌×金パのガンギャルが大発生した、2000年。周りに主張するアイテムを持つのが、当時のギャル達のテーマだったこともあり、とにかくアクセをジャラ付けするのがブームでした。ネックレスも指輪もブレスも! やたらジャラジャラを付けるのが当たり前。どこかの民族みたいに付けまくることが"パじゃなかった"のです! ちなみに、この"パじゃない"という言葉は、1998年に大ブームとなったギャル語の一つ。チョミラスパベリバ(チョーミラクスベリーバッド)といったギャル語が流行った時期もありました。以上、1990年代後半~2000年代前半のギャル的ヒットアイテムは、いかがでしたか。最近では、ギャルも多数のジャンルが存在するようになったこともあり、自身のジャンルのそぐわないアイテムは、どれだけヒットしていても持たないといった選択肢を選ぶギャルも多くなりましたが、過去のギャル達の間では、何かヒットアイテムが生まれると、ギャル全体でそのアイテムがブームと化していました。それらを考えると過去のギャルにとっては、周囲と同じアイテムを"持つ"ことが重要だったようですね。grp編集長・まぁ~さ
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