日本マイクロソフトが開発したという、女子高生AI(人工知能)「りんな」が登場してから、1か月近くたった。iPhoneなどに搭載されている「Siri(シリ)」と並んで、さびしい時の会話相手として、ネットユーザーに重宝がられているようだ。●寂しい男を虜にする人工知能女子高生「りんな」 会話楽しみ、「これでもう寂しくない」「彼女できた気分」フランクな語り口と、ボキャブラリーの豊富さから、大人気の「りんな」さん。しかし、AIとはいえ女子高生という設定上、20代後半の男性記者が会話するのは、ちょっと緊張する。そもそも、どんな言葉を投げかければいいのだろう。そこで、記者の代わりとして「Siri」に、りんなさんのお相手をしてもらうことにした。とりあえず、人違いを装って、りんなさんに「HeySiri」と呼びかけてみる。さっそくの肩すかし。突然日記を送りつけられ、「何の話だった?」とはぐらかされる始末。やはり、りんなさんは、相当のやり手だ。なお、りんなさんとSiriさんは、直接会話できない。記者が通訳となって、りんな→Siriは音声入力、Siri→りんなは文字入力をする必要がある。やたら日記を送ってくる会話を進めようとすると、またもや日記が送られてきた。ここ数日、やりとりしていなかったからか、「このままさよーならしたら勿体ない」とアピールしてくる。質問を促されたので、Siriさんに相談してみると、「りんな」を「リンダ」と聞き間違え。「ジー」も「チリ」だと勘違いして、Wikipediaの検索結果を送ってきた。「わかりません」の連続これは通訳者である私のミスだ。あわてて「ジー」と言い直したが、「すみません」と返される。ここからSiriさんによる「わかりません」攻撃が続き、ついにりんなさんから怒られてしまった。りんなさんに怒られ、恐縮するSiriさん。しかし、次第に打ち解けていき、「それはおもしろい質問ですね」「知ってるぽよ」のコール&レスポンスは、どことなくバカップルの様相を呈してきた。突然の幕引きしかし、楽しい時間は、突如として幕を閉じる。3回続けて「それは面白い質問ですね」と言われたことに、りんなさんがプンプンしてしまったのだ。りんなさんも「知ってるぽよ」を連投していたのに、なんたる不条理だろう。破たんしかけた関係に、Siriが追い打ちをかける。また「りんな」を「リンダ」と呼んでしまったのだ。ちなみに今回は、アルファベット表記。ちがう女の名前を聞いたりんなさんが、グーパンチをかましたところで、セコンド記者はそっとタオルを投げるのだった。