2024年 5月 3日 (金)

花粉症対策の切り札は「乳酸菌」だった 胃腸科医が語る「毎日ヨーグルト」のすすめ

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薬は対処療法。根本的な改善は別にある

   ――食事による免疫力向上は、効果が分かるまで時間のかかる感じもしますが。

   「症状の重い方や、すぐに治したい方はもちろん薬の使用を勧めます。一方で、根本的な体質改善については、毎日の食事からこつこつと行うことの方が健康的だと思います」

   「普段から乳酸菌をとって腸内環境を整えて予防する。これが本当の健康ではないでしょうか。今流行っている花粉症だけでなく、他のアレルギー疾患やがん、感染症――いろんなわざわいを予防することにもつながります」

   ――別の著書の「腸をきれいにする特効法101」には"ヨーグルトは毎日200gがおすすめ"と書いてありますが、たくさんは食べられないという人はどうしたらいいのでしょう。

   「薬ではないので、量の目安は厳密にはありません。それよりも毎日とることが重要です。とくに病み上がりや下痢をした後、抗生物質服用後、ダイエット後の復食期、大腸検査後は善玉菌が排出されていますので、排出されてしまった善玉菌を入れる意味でもヨーグルトをお勧めしています。時間は食前よりも食後、あとはストレスを感じた後なども食べるといいでしょう」

   ――ヨーグルト以外では、日本茶や甜茶(てんちゃ)、大豆食品、シソも効果があると説く人がいます。これらの摂取も花粉症対策につながりますか。

   「お茶に含まれるカテキン、甜茶に含まれるポリフェノール、大豆食品に含まれるイソフラボン、シソに含まれるロズマリン酸。これらが刺激となって免疫が上がり、症状を軽減しても何ら不思議ではありません。あとは漬け物、キムチ、みそ、しょうゆなどの発酵食品もいいでしょう。食品には副作用の心配は少ないですので、毎日の食事に取り入れてみては」

   ――スーパーやコンビニに行くと多種多様なヨーグルトが並んでいます。つるんとしたカップ型やドリンク、とろりとしたソフト型......。いったいどれを選べばいいのでしょう。

   「形状はあまり関係ありません。注目すべきは菌の特性です。ヨーグルトの中には機能を表示した商品があります。よく観察して、良さそうと思ったものを選べばよいでしょう。まずは2週間くらい食べてみて、体の変化を経過観察してみてください。腸内には約100兆の菌がいて、重さは約1キロもあるのです。その生態系は複雑で、合う・合わないがありえます。あまり効果が感じられなかったら、別の商品を試せばいいと思います」

   ――読者に対するメッセージを最後にお願いします。

   「花粉症に備えるなら、今からでもヨーグルトをとるべきです。『不老長寿にはヨーグルト』ともいわれる食品なので、年中食べる習慣をつければいいと思いますよ」

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