KDDIと沖縄セルラーは2016年5月31日、au携帯電話の2016年夏モデルと新サービスに関する発表会を東京都内で開催した。5月19日に発売したばかりの「GalaxyS7edgeSCV33(ギャラクシーエスセブンエッジエスシーブイサンサン)」を含む10種類のモデルがラインナップした。オープニングプレゼンテーションと質疑応答に続いて行われたトークショーでは、auのCM「三太郎シリーズ」の新バージョンも披露された。注目は新キャラクターの「一寸法師」だ。これまで放送されたCMでは隠れキャラとしてこっそり登場していたところ、とうとうその正体が明らかに。演じていたのは俳優で映画監督の前野朋哉さんだ。松田さんと前野さん、これでも同学年です桃太郎役の松田翔太さん、金太郎役の濱田岳さん、乙姫役の菜々緒さんが先に登壇していた。刀を振りかざしカッコよく登場した一寸法師だったが――他の3人はそっけない態度。「誰でしたっけ?」(桃太郎)「えっ、お前だれ?」(金太郎)「知らないって言ってるんだろうが!!」(乙姫)乙姫ににらみつけられるや、なぜか一寸法師は「すみません、すみません、すみません!」と平謝り。さっきまでふてぶてしい態度だったのに――。小物ぶりをさっそく見せつけた。もちろんこれは演出。横にいたKDDIの田中孝司社長が「もちろん冗談ですよ」と声をかけ、みんなが笑顔に変わった。一寸法師というと、小さいながらカッコいい貴公子のイメージが定着している。前野さんを起用した理由には、KDDIの「既存のイメージにとらわれず、利用者の期待を超える体験価値を提供する――」そんな思いが込められている。その姿勢の表れとして、世界(32の国・地域)でデータ通信が日本と同じように使える「世界データ定額」の8月スタートや、新会員制プログラム「auSTAR」が発表された。auSTARは、auショップでの優先予約が可能となる「auSTARパスポート」、長期ユーザーに利用年数とデータ定額料に応じてポイントをプレゼントする「auSTARロイヤル」、会員向けプレゼント企画が充実の「auSTARギフト」の3つから構成されている。今回の発表会は新端末よりもサービスに比重を置いた内容で、長期契約者優遇の姿勢を鮮明にした形だ。
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