2024年 4月 27日 (土)

ピカソやマティスを「タイムライン」で見る 「1年1作家1作品」...ポンピドゥー展で新趣向

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   東京では毎月のようにビッグな大型展覧会が開かれている。こんどの展覧会は何を「売り」にするか。他展との違いをどう出すか――企画担当者は常に頭を悩ます。

    単に目玉作品をPRして多くの観客を集めればいいというのではない。美術館で開催する以上、展覧会の「質」も問われる。だから見せ方にも知恵を絞る。

  • アンリ・マティス 大きな赤い室内 1948	Photo: Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI
    アンリ・マティス 大きな赤い室内 1948 Photo: Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI
  • アンリ・マティス 大きな赤い室内 1948	Photo: Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI

「世界初」「日本初」などを強調

   今年の大型展を振り返ると――。年頭の「ボッティチェリ展」(東京都美術館)は「日本初の大回顧展」が売りだった。「春」や「ヴィーナスの誕生」で有名なボッティチェリだが、意外なことに日本で「大回顧展」としてまとまって見られる機会がなかった。

   同時期の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(江戸東京博物館)は「円熟期の傑作 『糸巻きの聖母』日本初公開」が売りだった。そもそもダ・ヴィンチの作品は、世界的にも貴重で、日本で直接見られる機会はほとんどない。「モナリザ」をほうふつさせる作品ということもあって注目を集めた。

   6月12日まで開催のバロック美術の鬼才「カラヴァッジョ展」(国立西洋美術館)は「『法悦のマグダラのマリア』世界初公開」を前面に押し出した。加えて彼の傑作11点が一堂に集結するというのは、「日本では過去最多、世界でも異例」ということも強調された。

   5月24日に閉幕した「若冲展」(東京都美術館)は「生誕300年記念」がうたい文句。代表作が集結した「東京初の大回顧展」ということで、早朝から長い列ができた。最大で約5時間前後も待つという異常事態。近年の若冲人気の凄さを見せつけた。

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