2024年 4月 18日 (木)

「モナリザ」や若冲の「鳥獣花木図屏風」が光り輝いた Lightface(ライトフェイス)製品発表会、「プロ」も驚き

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大きなイノベーションにつながる発明

   最後はLightface見学会として、参加者が実物に触れながらLightfaceの構造や性能を確認した。参加者たちは、「光にまったくムラがなく、端から端まで光る。確かにこんな照明は見たことがない」「絵を見る、ということでいえば、ディスプレイとは異なるデジタルサイネージ的な分野での可能性を期待したい」といった、放つ光の美しさや、さまざまな用途の広がりの可能性に魅力を感じたようだ。

   戸田氏の友人でもあり、日産「Be-1」やオリンパス「O-Product」のコンセプターを務めた坂井直樹氏は製品を見学後、「この技術は市場から照明は残るが、照明器具が消える日をもたらす可能性がある。なぜなら今の照明器具は電球をねじ込む受け口、光を発する電球、傘などで出来ていて複雑で部品点数が多い。ところがLightfaceは発光体の板一枚で照明器具は不要だ。大きなイノベーションにつながるこの発明のユニークさは、エンジニア主導ではなくクリエイターが主導してできあがったことだろう」と語った。

   東京デザインセンターの代表でデザイン・コンサルタントでもある船曳鴻紅氏は、「日本人は昔から、ろうそくを裸火より行燈に仕立てるなど、柔らかい光となる面発光に慣れ親しんできた。和の空間にLightfaceを自在に用いることで、間接照明とはひと味違った光の面そのものを味わう新しい空間の提案ができるかもしれない」と可能性を語った。

   今回の出席者たちは、それぞれ用途を具体的にイメージしているかのように熱心に見学し、関係者の説明に聞き入っていた。Lightfaceが導入された店舗ディスプレイや建築物が登場する日もあまり遠くなさそうだ。

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