宅配便は駅で受け取る時代に!? ヤマト運輸が首都圏と京阪神で受取ロッカー設置中

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   クロネコヤマトでおなじみのヤマト運輸は、フランスのネオポストグループと合弁で「Packcity Japan」(東京都千代田区)を設立し、宅配受取ロッカー「PUDOステーション」の設置に乗り出した。第一弾はJR総武本線の幕張駅(千葉市花見川区)で、2016年7月26日から提供している。利用可能時間は始発から終電まで。

   首都圏では以下の10駅に順次拡大され、2022年までに5000台以上の導入を目指す。

  • 東京都/池袋、大井町、豊田
  • 神奈川県/鶴見、藤沢、平塚
  • 埼玉県/川口、蕨、東所沢
  • 千葉県/下総中山

   また関西圏では8月1日に京阪電気鉄道の守口市、寝屋川市、樟葉の3駅、8月8日に枚方市駅でそれぞれ運用を開始した。

  • JR幕張駅に設置されたオープン型宅配受取ロッカー「PUDOステーション」
    JR幕張駅に設置されたオープン型宅配受取ロッカー「PUDOステーション」
  • ヤマト運輸が東京メトロ平和台駅に設置した、宅配便受取りロッカー
    ヤマト運輸が東京メトロ平和台駅に設置した、宅配便受取りロッカー
  • 日本郵便と楽天が共同で展開する宅配受取ロッカー「はこぽす」(京王井の頭線渋谷駅で編集部撮影)
    日本郵便と楽天が共同で展開する宅配受取ロッカー「はこぽす」(京王井の頭線渋谷駅で編集部撮影)
  • 首都圏の駅に設置されている「宅配受取ロッカー」分布図
    首都圏の駅に設置されている「宅配受取ロッカー」分布図

コンビニ受け取りがあっても...宅配受取ロッカーが好まれる理由

   「PUDOステーション」は複数社が利用可能なオープン型をうたう。

   宅配便の不在再配達率は全体の2割におよぶ。人手不足にもかかわらずネット通販企業の運賃値下げ要求は厳しく物流業者の経営は厳しい。排気ガスも余計に排出する。社会的課題とみた国は今年5月に物流総合効率化法を改正し、2社以上の共同配送を優遇する措置を定めた。

   ヤマト運輸は「PUDOステーション」とは別に、宅配受取ロッカーの実証実験を東京都内数か所で行っている。実施地域は練馬営業所エリアで、東京メトロ有楽町線・副都心線の5駅――小竹向原、氷川台、平和台、地下鉄赤塚、地下鉄成増に導入している。

   5駅の宅配受取ロッカーの外観は「PUDOステーション」とほとんど一緒だ。タッチパネルと防犯カメラが正面に付いている。受取人はお知らせメールに記載されている暗証キーを使い、開錠して品物を取り出すことができる。

   ライフスタイルに合わせて自由に荷物が受け取れるので、自宅で荷物を待つストレスから解消される。慣れれば操作にそれほど時間はかからない。ヤマト運輸の広報戦略部によれば、実証実験で問題は起きていないという。

「受け取りまでの時間が早く楽である点です。慣れていれば15~20秒程度。非対面で受け取れるところもメリットです」

   コンビニ受け取りも拡大しているが、たとえ店員であっても自宅の住所を知られたくない願望は女性の間に少なくない。

   日本郵便とネット通販の楽天も同様のサービスを展開中だ。「はこぽす」は両社が連携して設置した宅配受取ロッカーで、京王電鉄井の頭線の6駅と東京都内25か所の郵便局に設置されている。これとは別に楽天は「楽天BOX」を全国23か所に置いている。ただし楽天市場で購入した商品限定。

   ICカード乗車券の普及に伴い、切符の自動販売機が駅から撤去され、その空きスペースに銀行のATMを設置するところが増えている。宅配受取ロッカーもそれに続く日はくるだろうか。

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