14針縫うケガでも...王子谷が全日本連覇 
「失神」敗退のリオ銀・原沢に鈴木桂治が「喝」

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   柔道の全日本選手権が2017年4月29日、日本武道館で行われ、100キロ超級の王子谷剛志(24=旭化成)が弱肉強食の体重無差別戦を勝ち進み、05年の鈴木桂治氏以来となる大会連覇を達成した。

   王子谷とともに優勝候補と目された16年リオデジャネイロ五輪の100キロ超級銀メダリスト、原沢久喜(24=日本中央競馬会)は3回戦で相手の寝技に失神させられて敗北した。

   30日の「サンデーモーニング」(TBS系)に出演した鈴木氏は、王子谷に「あっぱれ」、原沢に「喝」を与えた。

  • 王子谷のツイッターより(画像は、スクリーンショット)
    王子谷のツイッターより(画像は、スクリーンショット)

「(リオ五輪後に)抜け殻のようになっていた」

   王子谷は決勝で、世界選手権(8月開幕、ブダペスト)の100キロ級代表に内定済みのウルフ・アロン(21=東海大)と対戦。互いにポイントを奪えず、延長戦に突入して約1分、王子谷はウルフとの接触でくちびるを切り、首から下を血で真っ赤に染めた。ウルフも同時にあごの下を負傷し、包帯で固定する応急処置を受けた。鈴木氏の解説によると、王子谷は14針、ウルフは7針を縫うけがだったという。

   王子谷はその後、攻勢に徹してウルフは防戦一方に。ウルフの消極的姿勢に2回目の指導が付き、王子谷に軍配が上がった。王子谷は14、16年度と2回優勝したが、リオ五輪・100キロ超級の代表には原沢が内定していた。「リオ五輪の落選があって今がある。見返したいという気持ちだけでやってきた」。

   王子谷を退けて出場したリオ五輪の決勝で、世界選手権7連覇のリネール(フランス)に敗れた原沢は今大会、3回戦でまさかの敗北を喫した。百瀬優(旭化成)に内またを崩され寝技に持ち込まれると、送り襟締めをかけられて失神した。意識は戻ったが、試合開始38秒での一本負け。「試合で意識を失ったのは初めて。寝技の防御が甘かった...」。

   鈴木氏は翌日の番組で、原沢に厳しい注文を付けた。

「寝技は、やればやるだけ強くなる。センスとか運動能力とかは全く関係ない。原沢選手は少し寝技を怠ったのかな。リオ五輪が終わってから、少し抜け殻のようになっていたと本人も言っていたので、目標をもう少し見定めてほしい」

   王子谷は試合後、ツイッターで

「唇裂けてご飯食えないのが残念ですが、しっかり治したいと思います。応援ありがとうございました」

と優勝を報告した。

   男子強化委員会は大会後、世界選手権代表の残り3人を選考し、唯一2人枠の100キロ超級に王子谷、そして原沢を選出した。「あとはリネールを倒すだけ」(王子谷)。日本のお家芸の花形ともいわれる同級で、金メダルを持ち帰ることができるか。柔道界の期待を背負い、打倒・絶対王者を目指す。

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