アメリカの大手百貨店「ノードストローム」の通販サイトで、トンでもないジーンズが販売されている。ジーンズブランド「PRPS」のストレートカットジーンズが、泥だらけ状態なのだ。上下そろえることももちろん泥は加工されたもので、「重労働で泥がついてしまった作業着をイメージ」したという。価格は425ドル(約4万8000円)。同価格でデニムジャケットも販売されており、上下そろえることもできる。日本からも購入可能だ。目を引くことは間違いないが、ツイッターやネットの掲示板では、「欲しい」といった反応は意外に少なく、「誰が欲しがるのだろう??」「自分で長年履いたものなら、ボロボロになっても愛着が生まれるのは分かる。だけど、新品の物をわざと汚したりするのは、なんか違う気がする」と、辛口の意見が続く。ジーンズ・デニムをめぐっては、愛好家の間でダメージや色落ちを「味」として楽しむ文化がある。広島県尾道市で行われている「尾道デニムプロジェクト」では、漁師や大工などの職人が一年間履きこみヴィンテージ風に仕上げたデニムが人気を博している。はたして「泥加工ジーンズ」は、愛好家たちに受け入れられるだろうか――。
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