セブン&アイ・グループと日清食品は2017年5月8日、セブンプレミアム10周年を記念して、カップめんの「セブンプレミアム一風堂とんこつまぜそば」と「セブンプレミアムすみれ唐玉味噌」を発売した。今回の2商品は、市場規模7000億円ともいわれるラーメン業界にあって、レジェントともいうべき有名店――福岡・博多発祥の「一風堂」と北海道・札幌の「すみれ」の両店主との共同開発により実現したもの。店舗では提供していないオリジナルメニュー。徹夜明けに大ボリュームの「一風堂」はキツい?「セブンプレミアム一風堂とんこつまぜそば」は、話題の汁なし麺を「一風堂」らしく仕上げた一杯。とんこつラーメンならではの硬めに仕上げた細麺が濃厚な豚骨だれに絡み、ニンニクをじっくりとローストした特製黒香油の風味が食欲をかき立てる――とうたっている。具材に角切りチャーシュー、キクラゲ、ネギ、ふりかけに紅しょうがと白ごまをそれぞれ使用。希望小売価格は218円(税別)。内容量は164g(うち麺が130g)で、1食当たりのエネルギー量はなんと783kcalもある。ちなみに「焼きそばカップ」(日清食品)のそれは478kcal。単純に麺の量が多いからと思われるが、普通のラーメンに匹敵する超高カロリーだ。ネットでは「死ぬほど美味い」「めっちゃきになる」という声が挙がる一方で、「クソ美味いけど胃もたれするょ」「夜勤明けの胃袋には重たすぎて半分以上残したわ...」と内容量の多さにまいっている意見も見受けられた。記者も実際に食べてみた。具は目立た量ではなく、「角切りチャーシュー? そんなのあったっけ...」と原稿を書いているとき思い出せないほど。自分なりにトッピングしたくなったが、パッケージ記載のカロリー量を見て仰天! アレンジなしで食べることに。細い麺は意外と粘り気があり、ややパスタっぽい。特製黒香油とふりかけの量は物足りなく感じた一方、それがかえって上品なテイストをかもし出している。とんこくラーメン特有のクセはあまりなく、スイスイ食べられた。無事完食したものの、その夜は胸焼けして眠れなかった――。同居人がいるなら、半分に分けて食べるのがいいかも。スープを味わいながらじっくり食べるべし「セブンプレミアムすみれ唐玉味噌」は、食べ応えのある太目のちぢれ麺を採用。コクのある濃厚味噌スープに、唐辛子とニンニクを合わせた「特製唐玉ペースト」をトッピング。麺にスープと唐玉がよく絡み、最後までおいしく食べられる――とうたっている。希望小売価格は198円(税別)。こちらの商品も食べてみた。「特製唐玉ペースト」はフタの上にある小袋に入っていて、好みに応じて投入するようにと説明書きにある。大した量ではないので、最初から全部投入することにした。お湯を入れて待つこと5分。出来上がりから漂ってくる匂いは、「いつも食べているレトルトのミートソースみたい」。確かに表面は赤いのだが、原材料にトマトは入っていないので、ミートソースのような味はしない。先述の「特製唐玉ペースト」を全部入れてかきまぜて食べる。辛さは後からじわじわくる感じ。麺はそれほど太くなく、気持ち大きいかな?という程度。内容量は107g(うち麺が80g)と、「カップヌードルビッグ」(日清食品)に匹敵するボリュームながら(内容量100g、うち麺が85g)、スープのしみこんだ麺がおいしくて、あっという間に麺を食べつくしてしまった。1食当たりのエネルギーは470kcalある。残ったスープの量は結構あり、表面にうっすらラー油が浮かぶ。スープだけでも十分いけるが、麺なしだとさすがに辛かった。次回からはスープを味わいながら食べなくてはと反省した。最後に。カップ容器から手に伝わる熱が一般的なカップめんよりも高いように感じた。「すみれ」公式サイトにアップされている動画を見ると、実店舗ではアツアツの札幌ラーメンを味わってもらうため、どんぶりを温めて客に出しているそう。そこまで計算してこの商品を作っていたとしら大したもの。考えすぎかもしれないが。
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