タバコを模した形が特徴の砂糖菓子「ココアシガレット」。1951年発売のロングセラー商品で、子どもの頃、口にくわえ「ふぅ~」とふかした経験がある人は少なくないはず。そんな子供向け菓子から、「オトナ」をターゲットにした商品が誕生した。タスポならぬ「ノスポ」販売元のオリオンは2017年5月、「タバコを吸うより、この一本。オリオンは貴方の禁煙を応援します」として、「禁煙応援シガレット 組立販売キット」(税別1500円、ココアシガレット6箱同封)を発売した。自動販売機風のペーパクラフトになっており、成人識別カード「taspo(タスポ)」をイメージしたカード「nospo(ノスポ)」を差込み口に挿入すると、充てんされたココアシガレットが落ちてくる仕組みだ。差込み口は2か所あり、各7個まで補充できる。「ノスポ」は記名する欄や、顔写真をはめ込む枠もあるなど細部にまでこだわっている。2011年からパッケージの文言に変化オリオンの担当者は2017年8月30日、J-CASTトレンド編集部の取材に対し、開発の経緯をこう話す。「1951年から喫煙を助長するお菓子として販売し続けているココアシガレットですが、2011年からパッケージにオリオンはあなたの禁煙を応援しますという一言を入れることによって禁煙グッズとして生まれ変わりました。そして生まれたのがこの商品です」累計での売れ行きは「千数百個程度」だというが、販売しているアマゾンなどの一部ネット通販では欠品状態が続いている。「タスポではなくてノースモーキングパスポート(nospo)を差し込んで出てきた快感を是非味わってください」とメッセージを送った。
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