炭水化物抜きダイエットの影響か、昨今食卓に残されつつある「お米」。そんなお米の気持ちを代弁したミュージックビデオが完成した。全米(こめ)が、本当に泣いた!? 涙なくしては観られない大作という話だが――。総制作時間は、1887時間作ったのは、「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する「DJみそしるとMCごはん」(以下おみそはん)。ややこしい名前だが、メンバーは「1人」で、トラック、リリック、アートワーク、MusicVideoなど全てを自ら制作している超自家製ラッパーだ。そんな「おみそはん」の新曲ミュージックビデオ「わたし、ごはんr.t.m.SHINCO(スチャダラパー)」が、2017年10月11日18時から公開された。ストーリーは、ある女の子とごはんたちの物語――。小さい頃はごはんをたくさん食べていた女の子が、ある日から、ごはんをあまり食べなくなってしまう。食べられることなく残されてしまうお米たち。そんなお米たちの切ない気持ちを、ごはんつぶになった「おみそはん」がお米たちと一緒に歌う。泣きながら踊るお米たちの小さなミュージカルが、昨今とりまいている、過度な炭水化物抜きダイエットやフードロスなどの社会現象にメッセージを投げかける、という内容だ。驚くのは、作り込まれたMVのクオリティ。実は、本MVに出演するのは、ホンモノのお米4596粒。それを、プロのネイリストらがすべて手書きで、表情を生み出している。「おみそはん」をイメージしたお米キャラは、髪の毛が味噌、帽子は唐辛子と、ごはんにピッタリな食材でコーディネート。作り込みにもこだわりがみえる。緻密な作業を擁する撮影の総制作時間は、1887時間にものぼったそう。不眠不休でやっても約79日間、2か月以上もかかる計算だ。ミュージックビデオは、YouTubeで公開中。「全米(こめ)が泣いた」大作は必見だ。また、「わたし、ごはんr.t.m.SHINCO(スチャダラパー)」を収録したニューアルバム「コメニケーション」は、10月25日に発売。初回生産限定盤は2778円、通常盤は2315円(ともに税別)。
記事に戻る