アウトドアの代名詞と言えるテントを、部屋の中で楽しむ「室内テント」がじわじわと広がりを見せている。ベッド上に設置するタイプも室内テントはもともと、子供向けの遊具として親しまれてきた。大人たちが注目し始めたのは、2014年ごろだ。アウトドア用品などの企画・販売を行うビーズ(大阪府東大阪市)が、ゲーム愛好家向けに「ぼっちてんと」を発売しこれが話題に。大きさは、1人用デスクをすっぽり覆うほどとコンパクトで、集中してゲームにのめり込める環境ができあがる。2015年以降には類似製品が多数登場し、用途も拡大。ベッド上に設置する室内テント「RoominRoom」も注目を集めた。快適すぎて仕事には不向き?漫画家・鈴木小波(さなみ)さんも、室内テントは冬場の「仕事部屋」として欠かせないという。始めたきっかけは、「仕事を落ち着いてできる様な秘密基地みたいなものが欲しかったんだと思います。家の中でテントを張ってもいいんじゃないかと思ったんですよね」現在愛用しているテントは、屋外用の「EXELUX(エグゼラックス)ワンタッチテント」。中には、布団やクッション、ちゃぶ台、電気カーペットを持ち込む。ただし、あまりにも快適すぎて「かなりの確率で寝ます」とのこと。作業をする際は要注意だ。鈴木さんが10月25日にツイッターで"MYテント"を紹介すると、5万7000リツイート(31日時点)と大きな反響を呼び、「この手があったか...」「人をダメにするテント」「いいなー天国だ?」などと驚きや感嘆の声が多くあがった。テントの価格はピン切りだが、安い商品だと3000円台で購入できる。寒さが厳しくなるこれからの季節に試してはいかがだろうか。
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