代表作「光の教会」を体験できる 東京・国立新美術館の安藤忠雄展が人気

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   度外れ――という言葉がこれほどぴったりする展覧会は初めてではないか。東京・六本木の国立新美術館で開かれている安藤忠雄展。そこに展示されているのは、過去の作品のスケッチや模型だけではない。なんと代表作「光の教会」が原寸大でそっくりそのまま再現されているのだ。

  • 「光の教会のインスタレーション」写真を撮る人が多い
    「光の教会のインスタレーション」写真を撮る人が多い

シンプルだが、力強く神々しい

   通称「光の教会」は大阪府茨木市にある日本基督教団茨木春日丘教会の礼拝堂のこと。1989年、安藤さんの設計で建てられた。壁一面に十字架のスリットが設けられ、光が差し込む構造になっている。シンプルだが、力強く神々しい。安藤さんらしい意表を突く発想のデザインだ。写真で見たことがある人も多いだろう。

   本展では野外展示場に建てられている。館内を巡回している途中で、いったん通路から外に出ると、この「光の教会」が目の前にある。幅約6メートル、奥行き約18メートル、高さ約7メートルの打ち放しコンクリート、箱型の礼拝堂。本物と同じサイズ、外壁も本物と同じコンクリート。建設費は約7000万円。関係者によれば、本物以上にコストがかかっているとか。

   もちろん中に入ることもできる。写真撮影も可。「光の教会のインスタレーション」(展示空間を含めて作品とみなす)と名付けられているが、あまりにも本物と同じなので、実際に茨木春日丘教会の礼拝堂に入った気分になる。近年、大規模展覧会では様々な工夫が凝らされていることが多いが、これほど「リア充」を味わえる展示は稀だろう。

   当然ながら会場はにぎわっている。入場者は、最終的には30万人前後になりそうな勢いだ。国際的に活躍する安藤さんの大がかりな回顧展だけに、外国人の姿も多い。展覧会の協賛社には、中国や台湾企業の名もある。

   「光の教会」の中で、「1人で、静かに十字架の光を見つめことができたら最高」とつぶやいている人がいたが、それは無理。朝の早い時間なら、待たずに入れるそうだ。展覧会は12月18日まで。

   詳細は公式サイトから。

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