「なんでキッチンだからって私に話をするの?!」。女性客が住宅展示場で突如、怒りをあらわにした――。現在、インターネット上ではこの「キッチンの営業トーク」をめぐる男女の役割について議論となっている。初めは和やかな雰囲気だったが...議論は、掲示板サイト「発言小町」で巻き起こった。住宅メーカーに勤めているという女性が2018年3月5日に立ち上げたトピックが発端だ。投稿者は数日前、住宅展示場で30代ほどの夫婦を案内した。初めは和やかな雰囲気で進行していたものの、夫人に対してキッチン周りの説明をしていると空気は一変、険悪ムードが漂ってしまった。いったいなぜか。夫人は説明の途中、「なんでキッチンだからって私に話をするの?!家事は女だけがしてればいいって考えなの?」と怒り爆発。さらに「結婚もしてなくて一人暮らしだと分らないのかもね」と吐き捨てた。夫はその間言葉を発さず、「何ともいえない表情」をしていた。投稿者は、初めての経験で戸惑いつつも謝罪。だが夫人の腹の虫はおさまらなかったようで、不機嫌のまま見学は終了した。以上を振り返り、投稿者は「自分自身気づかないうちに『家事は女がやるもの』という前提でお話をしてしまっていた」と反省している。「これからの日本社会の課題ですね」トピックをめぐっては、「私がその女性の立場でも全く同じことを思っていたと思います。口には出しませんが」と、投稿者の対応に問題があったと考える人もいるが、多くは、「確かに男女平等の世の中です。でも日本社会では、圧倒的に女性がキッチンを使っている割合が多いのも事実。それだと商売してる方は、その前提で説明するのは当然です」と擁護派が占めた。ただ、今後はこうしたケースが増えることが予想されるとして、「ある意味、今トピ主さんは出会って良かったのかも知れません。意識改革が、そのお客さんのお陰で出来たのですから」「あなたの課題というより、これは、これからの日本社会の課題ですね」といった声が寄せられた。
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