「見た目がどストライク」「センスの塊」――。米ニューヨークで活躍する視覚芸術家、トリスタン・ペリッヒ(TristanPerich)氏の音楽作品が、日本のSNSで注目を集めている。音楽を収録したCDケースには、円盤型のコンパクトディスクは入っておらず、代わりに電子部品が収まっている。すべて手作業で製作音楽作品(アルバム)はこれまで、『1-BitMusic』(05年)、『1-BitSymphony』(10年)、『NoisePatterns』(16年)などが発売されており、この3点が「電子化」されている。いずれもCDから「直接」音楽を聞くことができ、パッケージを開くと複数の電子部品とリチウム電池の回路が組まれている。回路の末端にあるイヤホンジャックにイヤホンを繋げば独特な電子音が流れるというわけだ。回路上には音量調整のつまみや楽曲の切り替えスイッチもあり、CD単体で音楽操作が完結する。レコード会社の公式サイトによると、すべて手作業で組み立てているそうだ。とあるツイッターユーザーがこのほど、『1-BitSymphony』の紹介文を投稿すると、「温故知新やな。斬新すぎる」「こういうセンスの塊すき」「曲どうこうより見た目がどストライクほしい~~~」といった驚きの声が続出。日本のインターネット上で注目度が一気に増した。2018年6月27日現在、タワーレコードオンライン(『1-BitSymphony』『NoisePatterns』のみ)での取り扱いがある。
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