2018年 10月 23日 (火)

26年前の夏、松井秀喜5打席連続敬遠 甲子園「あの場面」を生んだ監督の言葉

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   「松井秀喜5打席連続敬遠」――。2018年大会で100回を迎える夏の全国高校野球選手権の中でも、多くの野球ファンの記憶に色濃く残っているであろう出来事だ。

   当時、松井さんの星稜高校(石川)と対戦した明徳義塾高校(高知)の馬淵史郎監督は、その前夜に何を部員たちに語っていたのか。当時のインタビュー映像を見たお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さん、「アンタッチャブル」の山崎弘也さんら高校野球好き芸人からどよめきが起こった。

  • 松井秀喜さん(写真は2016年4月撮影)
    松井秀喜さん(写真は2016年4月撮影)

「次のバッターが松井だったら...」

   2018年7月29日放送のバラエティー番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)では、高校野球好きの芸人が集まってトークを展開した。

   歴代の名勝負を振り返るコーナーで、スタジオが沸いたのは、1992年夏の2回戦に起こった「5打席連続敬遠」のシーンだった。この試合で、星稜は明徳義塾に2-3で敗れた。番組は対戦前夜に明徳義塾の宿舎で行われたミーティングの映像を流した。

   そこで馬淵監督は腕を組みながら、選手たちに向かってこう話した。

「星稜は松井に勝負できるような展開に常にしよる。次のバッターが松井だったら歩かす、松井じゃなかったら勝負する、というぐらいな余裕を持っていけ」

   選手たちは声をそろえて「はい!」と返事をした。

   この映像を見た渡部さんや山崎さんらは「すごい映像」「はじめてみた」と興奮気味だった。

戦法としてありかなしか

   当時の試合後のインタビュー映像を振り返ってみると、馬淵監督は「5打席連続敬遠は勝つための戦法」だと話している。

「試合前に松井を見まして、うちのピッチャーの球威では難しいと思いますので。いさぎよく勝負の手もありますけどね、われわれも高知県代表として負けるわけにはいきませんので。勝利至上主義ではないですけど、あの勝負の展開の中で、戦法としては僕は間違ってなかったんじゃないかと思います」

   一方で、敗れた星陵の山下智茂監督は「勝負してほしかった」と話していた。

「勝負してほしかったです、松井君とね。それだけです。自分の野球の中で悔いが残る一戦です」

   松井さんは「(敬遠は)相手の作戦なんで、自分は何も言えません」と述べただけだった。

   当時、松井さんへの5打席連続敬遠の是非をめぐって大きな論争が起こった。なお朝日新聞社が2017年6月24日に発表した、第99回全国高校野球選手権・埼玉大会出場の監督へのアンケートによると、有効回答151人のうち79人(52%)が「5打席連続敬遠はあり」と答えている。

   記念すべき第100回目の夏の甲子園は8月5日に開幕する。松井さんは開幕日の始球式を務める。

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