アツアツの網で広げた肉がジュワ~ッと音を立てる。食欲をそそる匂いが漂い、一口食べれば肉の旨味がなだれ込む。日本人の国民食ともいえる焼肉――。その焼肉に、新たな楽しみ方が注目を集めている。それはランチでもディナーでもない「モーニング焼肉」だ。だしでさっぱり、朝8時30分から提供2018年8月1日の朝、ツイッターでは「モーニング焼肉」なる単語の言及数が急上昇した。きっかけは、NHKのニュース番組「おはよう日本」のシニア特集だ。特集では肉をひんぱんに食べる「肉食シニア」が増加していると紹介。特に京都などで11店舗を展開する焼肉専門店「焼肉の名門天壇」の朝食メニューが人気だという。18年4月にオープンした北山店(京都市)のみ朝営業をしており、週末限定で8時30分から開始される。運営する「晃商」(京都市)の発表によると、焼き肉店での朝営業は同店が関西初だという。メニューは焼肉・ライス・スープ・サラダ・キムチ盛合せ・ナムル盛合せの6品。価格は税込1800円。ニオイが服に付かないように肉は焼いた状態で提供され、だしがベースのつけダレにくぐらせるのでさっぱり食べられるのが特徴だ。好意的な声もちらほら、定着なるか放送を受け、ツイッターでは、「とても8時半から焼肉なんか食えんわ。。」「モーニング焼肉はちょっとレベルが高すぎる...」と驚きの声が続出。胃が心配で拒否反応を示す向きが少なくなかったが、「モーニング焼肉...食べたい」「朝から肉も良いかも」と好意的な声もちらほらあがった。焼肉店では珍しい「モーニング営業」だが、新宿や渋谷、上野など東京都内では複数見つかる。身近なところでいえば、牛丼チェーンでは朝から「焼肉定食」が食べられる。夏バテしやすい今の季節。朝から焼肉でスタミナチャージも良いかもしれない。
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