2018年 12月 10日 (月)

築地市場の歴史・人・文化を記憶に刻む

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   1935年から83年間にわたり使用されてきた公設「築地市場」が、2018年10月6日をもって営業を終了。移転先である豊洲市場が10月11日に開場したが、豊洲周辺の交通渋滞や、築地に長く住みついていたネズミの移動問題などが問題視されている。今回は長く「日本の台所」として愛された築地の姿や、今後多くの人で賑わうであろう豊洲について3冊紹介。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://www.j-cast.com/bookwatch/)」でも特集記事を公開中。

いつまでも残しておきたい築地市場83年の歴史

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   4年に渡り河岸に通いながら「人と魚」を撮り続けた写真家さいとうさだちか氏と、河岸に魅せられ15年働いた経験を持つライター冨岡一成の集大成となる著書。『築地の記憶 人より魚がエライまち』(著者:冨岡一成、さいとうさだちか 旬報社 1836円)は、約400年続いた江戸の河岸文化「築地市場」の姿と臨場感を、約200点のカラー写真と築地と歩んだ著者ならではの濃密な文章で心に焼きつけることができる。

   「築地今昔~よそ者/河岸/卸売市場のしくみ/ターレとガイジンさん、ほか」「市場百景~人より魚がエライまち/商売用語/マグロのセリ場から、ほか」「河岸追想~また来たな/あこがれの長靴/築地の二代目/トロ伝説/旬はわからない/市場の子、ほか」。

   魚河岸400年の歩み、築地市場概要の巻末資料付き。

「豊洲市場」の機能や存在意義、将来像はどうなる?

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   開業したばかりの「豊洲市場」は、本当に消費者や都民の必要性に応えたものとなっているのか?『「豊洲市場」これからの問題点市場』(著者:小松正之 マガジンランド 1500円)では、市場のさまざまな機能や役割を分析した上で、新市場の今後の姿を描く。

   「築地に市場ができるまで/問題のルーツは江戸・日本橋魚河岸の性格、築地市場開設のきっかけは関東大震災 ほか」、「築地市場82年の歴史と盛衰/卸売市場の機能と役割とは何か 、市場取引を担う卸売・仲卸・買参人 ほか」、「築地から豊洲への長い道のり/扇形の築地市場の功罪、大井埋立地への移転構想、公的な市場整備は本当に必要なのか」、「情報化・IT化が進む海外市場流通と日本の後進性/オランダの花卉市場 シドニー水産物市場(オーストラリア)ほか」、「"出荷源"漁業と卸売市場の関係はどうあるべきか/日本の漁業は崩壊寸前、世界に後れをとる日本の資源管理 ほか」「さまよえる豊洲市場のゆくえ/築地市場は豊洲市場より安心・安全か?、郊外に移転することのリスク ほか」の全6章。

   著者の小松正之氏は、東京財団上席研究員・アジア成長研究所客員主席研究員。1977年に水産庁に入庁後、漁業交渉官・資源管理部参事官・漁場資源課課長などを歴任した経験をもつ。

東京湾岸地域「日本橋、月島、豊洲」の魅力を読み解く

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   2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」をはじめ、10月11日に移転したばかりの築地市場など、今もっとも注目を集めている湾岸地域。『東京湾岸地域づくり学』(著者:志村英明 鹿島出版会 2,484円)では、まちづくり・市民参加・都市計画を専門とする芝浦工業大学建築学部教授の志村秀明氏が、東京湾岸の魅力を紹介する。

   「情報地図づくりと情報発信」「情報地図解説書」「地域雑誌と地域情報の発信」「地域づくり学と東京湾岸地域づくりの展開」など全8章。

   自分の街の魅力を再発見し、活用するための方法が満載。

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