竜党の「宿敵」がついに折れた――。CBCテレビ(愛知県名古屋市)の若狭敬一アナウンサー(43)が、恒例のプロ野球ドラフト会議の取材を今年は見送るとツイッターで宣言したのだ。このニュースに、中日ドラゴンズのファンは「安心しました」「素晴らしいご決断。根尾君は貰った!」と歓喜に包まれている。いったい、なぜか。「ドラゴンズのために当日はCBCで留守番してください!」若狭アナは、テレビ番組「サンデードラゴンズ」で司会を務めるなど大のドラゴンズファンとして知られる。「好き」が高じて著書『サンドラのドラゴンズ論』も上梓している。若狭アナは毎年、中日が1位指名すると予想される選手をドラフト当日に取材しているが、これがファンの間ですこぶる不評となっている。「指名を逃す」「指名されない」とジンクスになっているためだ。若狭アナはこれまで、松井裕樹投手(2013年)、高橋純平投手(2015年)、中村奨成捕手(2017年)を取材したがいずれも抽選を外した。プロ入り後活躍する山崎康晃投手(2014年)、今井達也投手(2016年)は取材したが指名されなかった。そのため、ツイッターでは「ドラゴンズのために当日はCBCで留守番してください!」と自粛を呼びかける声が相次いでいた。厄落としで滝行→ファン「でも、行かなくていい」竜党の懇願を受けてか、ラジオ番組「若狭敬一のスポ音」の公式ツイッターは18日、「5年連続ドラフト取材空振りの厄落とし」として滝行する若狭アナの写真を投稿。「(中日の)与田新監督がくじを引き当てる映像が浮かびます」と自信をのぞかせていた。だがファンは納得できず、ツイートには、「でも、行かなくていいので。名古屋でおとなしくしててください」「若狭さん、あなたは名古屋に残るべき人なんです。お願いだから行かないでください」といった懇願が少なくなかった。ファンの悲願はついに叶うこととなる。21日に同ツイッターで「ご安心下さい。私は行きません」と"自粛"を報告。同日の「サンデードラゴンズ」によれば、CSCテレビの柳沢彩美アナウンサーが1位指名濃厚の根尾昂内野手(大阪桐蔭高)を取材するという。運命のドラフト会議は2018年10月25日に行われる。
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