2020年 2月 24日 (月)

ご当地ソングの源流 堀井六郎さんは美川憲一に「異質な光」を見た

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流行歌に語らせる世相

   当「コラム遊牧民」では、政治色の強い時事コラム、芸能やスポーツなどの専門コラムはめったに採り上げない、というより意識して避けている。ただ、大衆歌謡には当時の世の中が反映されており、堀井さんの連載もすぐれて世相コラムだと思う。筆者は世相を語らせる素材として、流行歌に関する見識を駆使している。

   堀井さんより4歳下の私には、「柳ヶ瀬」の3年後に歌手デビューしたピーター(池畑慎之介)さん(66)の印象がより鮮烈だった。中学生になりたてだった。

   上記コラムも、美川さんに抱いた「違和感」を説明する文脈で、「数年後、高校生になってから観たATG映画『薔薇の葬列』に登場するピーターを見たときと共鳴していて...」と触れている。中性的な美貌は、思春期に入らないと理解できないものなのだろう。

   芸能界のご意見番にして、ワイドショーのネタ元になった感のある美川さんだが、和田アキ子さんと同様、歌での実績や貢献は正当に評価されるべきだ。

   その意味で、全盛期を知るライターによるうんちく系コラムは貴重だと思う。大河が海に流れ込んでからでは想像しづらい源流の存在と、パイオニアとしての存在感を思い起こさせてくれるからだ。

冨永 格

   冨永格(とみなが・ただし)

   コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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