法務省は2018年12月19日、犯罪や非行のない明るい社会を築くための「社会を明るくする運動」における民間協力者として、芸能プロダクション大手の吉本興業を表彰した。
山下法相、所属タレントの広報・啓発活動を高く評価
法務省が提唱する「社会を明るくする運動」は国民が、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を築くための全国的な運動。1951(昭和26)年に始まり、今年は全国で51の個人、団体などに「法務大臣感謝状」が贈られた。
12月19日、法務省で行われた贈呈式には山下貴司法相をはじめ、副大臣や大臣政務官らが出席。全国的な功績があるとして中央推進委員会に推薦された吉本興業と、映画制作・配給会社「シネマとうほく」の2団体に、山下法相が直接感謝状を手渡した。山下法相は「社会を明るくする運動」における吉本興業の取り組みについて触れ、
「所属タレントの皆様に本運動の広報・啓発行事等にご出演いただき、主に若い層に向けて、本運動の意義を笑いを交え、分かりやすく訴えかけて大いに盛り上げていただきました」
と感謝を述べた。
鉄拳の「パラパラ漫画」エピソード語る
吉本興業と法務省との連携は2015年6月に実施したお笑いステージ「週末よしもと」から始まった。以降、吉本興業主催のお笑いライブ、ステージでのトークショーなどさまざまなイベントで法務省各局とコラボレーションしている。
受彰者挨拶に立った吉本興業共同代表取締役社長CEO(最高経営責任者)・大﨑洋氏は、これまでの数ある取り組みの発端となった話として、同社所属のお笑い芸人・イラストレーターの鉄拳さんが「パラパラ漫画」「パラパラ動画」で「社会を明るくする運動」の宣伝プロモーションに参加したエピソードを披露。今回、感謝状を贈呈されたことについて、
「地道な活動しかできませんが、これをまた励みに持続可能な限り全社を挙げて、一生懸命頑張りたいと思います」
と結んだ。