2019年 9月 19日 (木)

【センバツ】長尾凌我が証明したスピードが全てではないということ

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1回戦 大分VS松山聖陵

   3月27日、第91回高校野球選抜大会(以下、春の選抜)5日目の第2試合は大分高校(大分)対松山聖陵高校(愛媛)だった。

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   試合は初回から動いた。1回表を無失点に抑えた大分高校は、先頭の足立駿が中前打で出塁すると、2番田中颯悟は犠打を失敗し1死一塁。そこで3番小手川巧が安打で続くと、中尾拓士が低めのスライダーをうまく拾い、右中間を真っ二つに割る適時二塁打で2点を先制する。

   しかしそこから両チーム得点が入らず、試合は膠着状態に。追いかける松山聖陵高校は初回から6回まで毎回走者を出すものの、決定打が生まれない。対する大分高校もチャンスは作るが後一本が出ない苦しい展開。重苦しい雰囲気のなか、試合は終盤戦へと突入する。

   迎えた8回、松山聖陵高校は1死から折田玲、大村侑希が連打でつなぎ1死一、三塁のチャンスを作る。ここで5番岸田明翔が追い込まれてから、ボール球になる変化球に食いつき、左前へしぶとく落とす適時打を放ち1点を返す。長打はなくともクリーンナップが連打で繋ぎ1点をもぎ取った。なおも、1死一、二塁とチャンスは続いたが、後続は倒れ1点どまり。

   1点差に詰め寄られた大分高校はその裏、1死後に中尾が安打で出塁すると、飯塚和茂が続き1死一、二塁のチャンスを作る。6番江川侑斗のあたりは遊撃の少し横。併殺打になるか、というあたりだったが、二塁への送球が少し逸れフォースアウトにならず満塁となる。その場面で7番安藤陽斗は一、二塁間を破る安打を放ち2人が生還。2点を奪い、4対1と再び松山聖陵高校を突き放す。

   迎えた最終回、松山聖陵高校は代打の湧川輝星が四球で出塁するも、後続は続くことができずゲームセット。4対1で大分高校が勝利している。

   敗れた松山聖陵高校は決して完璧に抑え込まれたわけではなかった。三者凡退に抑えられたのは7回のみ。その他の8イニングスはすべて走者を出している。しかし連打となったのは8回の3連打1度だけ。また、四死球で出塁後に安打を放ったケースは1度もなかった。結果的に大分高校の先発である長尾凌我に要所要所を抑えられてしまったのである。

   一方、毎回のように走者を背負った大分高校の長尾はよく粘った。ストレートは110キロ台から120キロ台と決して速くない。カーブ、シュート、スライダーと変化球を投げ分けながら的を絞らせなかったのが功を奏したと言える。近年、140キロを超えるストレートを投げる高校生も珍しくなくなった。そんななか、「スピードがなくとも勝ち上がることはできる」ということを長尾は証明した格好だ。

   2回戦で大分高校はこの日の第1試合で国士舘高校(東京)を破った明石商業高校(兵庫)と対戦する。

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