2019年 4月 24日 (水)

【センバツ】継投が裏目に出た「神宮王者」、それでも晴れ晴れとした表情で甲子園を去る

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2回戦 明豊VS札幌大谷

   札幌大谷の先発マウンドに登ったのは、背番号18を背負った身長197センチの左腕・阿部剣友。試合前の会見で阿部の先発マウンドを明言した船尾監督は、同時にエースの西原健太の不調も明かした。

   「西原の登板は考えていない」と指揮官が語る中でマウンドに登った阿部だったが、この起用に見事に応える好投を見せる。

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   球速こそ常時130キロ台前半であったが、197センチの身長から腕を振り下ろすフォームは見るからに打ちづらそうな投球で、1回戦で横浜投手陣を打ち崩した明豊打線を抑え込んでいく。

   強打の明豊打線を3回までヒット1本に抑え、難しい立ち上がりを難なく乗り切った。

   これは思った以上に明豊は手こずるかもしれない。そう感じた直後の4回裏、突如として試合は動いた。

   札幌大谷は、先頭バッターの表悠斗の出塁を許すと、ここまで好投を見せていた阿部をマウンドから降ろし、1回戦で好投した太田流星をリリーフに送ったのだ。

   この継投について船尾監督は「早い段階からの継投は決めていました。ランナーがでたらすぐに変えるつもりでした」と試合後に語り、予定通りの継投であったことを明かした。

   だが、結果的にこの継投は裏目に出ることになった。

   太田は、その後二塁に進塁を許して二死二塁とすると、4番・野邊優汰が右中間を真っ二つに破るタイムリースリーベースを浴び、先制点を許す。

   さらに5回裏、明豊の6番・山田昭太のツーベースから一死三塁のピンチを招いた札幌大谷は、8番・若杉にセンター前タイムリーを浴び、追加点を奪われる。

   点差が2点に開き、少しずつではあるが明豊に流れが傾きだす。

   札幌大谷は6回に1点を返して、その後も明豊の若杉を何とか打ち崩そうと攻め立てるが、以降は決定打が出ない。打てそうで打てない状況が続く中、試合は終盤へと入っていき、明豊は8回から、1回戦でも好投した大畑蓮をリリーフに投入する。

   札幌大谷は、この速球派の大畑に対しても、チャンスらしいチャンスを作ることが出来ず、試合はそのまま2対1で明豊が勝利して準々決勝進出を決めた。

   試合後、札幌大谷の船尾監督は、勝つには今日のような接戦しかなかったと振り返り、そんな試合展開の中で粘り強く戦った選手たちを称えた。

「阿部は3回もいけるとは思っていませんでしたし、選手たちは粘り強く戦いました。負けたのは監督の責任なので、自信にして欲しいですね」

   また、夏に向けた課題を聞かれると「スイング力です。もっと打撃力をつけて、またここで戦えるようにしたいです」と話し、夏に向けた意気込みを力強く語った。

   今大会は2回戦敗退となったが、主戦となった太田を中心とした堅実な守備力は、「神宮王者」の名に恥じないものだった。さらに高いチーム力を身につけた「神宮王者」の野球を、夏の甲子園でも見せて欲しい。

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編集長は安田未由。
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