2019年 12月 8日 (日)

アメリカを支えるキリスト教思想とプラグマティズム

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プラグマティズムと近代科学

   個人の経験と科学の真理、どちらを大切に生きていくのか。私たちは、個人の経験に頼って多くのことを決めているが、経験を信頼してもいいのか。

   プラグマティズムではこう考える。

「我々の幸福や快楽が増加するということであれば、その限りにおいて真理である」 「ある人の信念は真理であり、別の人の信念が有用ならそれも真理である」

   つまり、自然科学の真理とプラグマティズムの真理の二通りの真理があるのである。

   この思想が定着する19世紀なかば以降の成功者の代表が、発明家のエジソン。神の領域である自然現象に着想を得て、社会に有用な製品やライフスタイルを生み出す。人間の幸福に寄与するのだから正しい行為であり、成功は神の恵みなのである。

   社会の一員として掟をまもり、空気を読み、一所懸命にはたらく。所属する集団に分をわきまえて貢献することが大切。日本人が集団に属するときの伝統的な考え方ではないか。

   アメリカ社会は異なる。個人は、法律にしたがい、契約を結び社会の一員となる。成功のために勤勉に働くことは神の意思であり、周囲もそれを尊重する。第四次産業革命の最前線で、人工知能を利用したシステムや顧客本位のアプリケーションがシリコンバレーから続々と現れるのは、「社会に有用な新たなことをするのはいいことだ」というイノベーターの確信とそれをよしとする周囲の共感によって成り立っているように思える。

<経済官庁 ドラえもんの妻>

【霞ヶ関官僚が読む本】現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で「本や資料をどう読むか」「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。

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