2019年 4月 19日 (金)

青空文庫作品を「読了時間」で探す 文学との出会い増やす無料ネットサービス

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   「青空文庫」は著作権が消滅した作品や、著者が許諾した作品を公開しているインターネット上の電子図書館だ。現状、「作家」、「作品」、「分野」別に検索できる。

   2019年4月4日、その青空文庫の作品を「目安の読了時間」で探せる無料ウェブサービスが提供開始された。その名も「ゾラサーチ」だ。

  • 「ゾラサーチ」トップページ
    「ゾラサーチ」トップページ
  • 「ゾラサーチ」検索結果一例
    「ゾラサーチ」検索結果一例

ニーズに合った長さの作品を探せる

「自分の場合、本を読む前に気になるのが『どのくらいで読めるのか』です。しかし現状の青空文庫では実際に作品を選ぶまで長さがわかりません。確認した限りでは既存の青空文庫リーダー系アプリに『読了時間』で検索できるものがなかったので、今回制作しました」

   19年4月5日、J-CASTトレンドの電話取材に対し、ウェブサービス開発会社「NOT SO BAD」代表で、ゾラサーチ運営に当たる大西さんはこう答えた。初めて使う人でも直感的に、かつ簡単に検索できるようにこだわった。サービス開始から1日で予想以上の反響があり、驚いているという。

   ゾラサーチではトップページに表示されている「5分以内」、「10分以内」、「30分以内」、「60分以内」、「1時間~」の区分から希望の読了時間を選ぶだけで、ニーズに合った作品候補を表示してくれる。併せて「著者名」欄に著者を記入すれば、読了時間と著者名双方から絞り込んだ結果が出る。なお「読了時間」は、各作品の文字数を「平均的な読書スピード」とされる「400字/分」で割って計算している。

「青空文庫に恩返ししたかった」

   ゾラサーチ制作にあたり大西さんは、青空文庫の作品を小分けにしてメルマガ形式で送る読書サポートサービス「ブンゴウメール」の存在が大きかったという。これは大西さんが18年4月から提供している。

「『ブンゴウメール』は読書する時間がなかなかない人、普段あまり文学を読まない人に多く利用されており、最近『ブンゴウメールをきっかけに読書の習慣ができて、自分でも本を読むようになった』と報告をもらうようになりました。ただ、青空文庫には19年4月5日時点で約1万5000点もの作品があり、何を読もうか決まっていない人にとっては選択肢が多すぎます。そこで『読了時間』でも探せるようにして選択を助けられないかと思いました」

   最後に、大西さんは青空文庫への感謝を語った。青空文庫はボランティアの手によって、作品が1つ1つ入力され、またシステムも維持・改善されている。大西さんは「ブンゴウメール」有料版によって得た収益の一部を青空文庫の活動支援に還元しているが、「残念なことに、金額的に大した貢献にはなっていない」。そこでウェブエンジニアとして青空文庫をより便利に利用できるサービスを開発し、恩返しがしたかったのだと明かした。

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