2020年 2月 17日 (月)

台風や豪雨でも浸水・逆流・水没しない「耐水害住宅」 大型降雨施設で公開実験

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   近年、豪雨による水害被害が毎年のように発生している。最近でも、台風19号が東日本に大きな損害を与えたばかりだ。国土交通省の統計によると、2006年~17年の水害被害の年間平均は、床下浸水が約2万2000棟で床上浸水が約7300棟。その被害額は地震災害によるものより大きいといわれている。

   国立研究開発法人防災科学技術研究所と一条工務店(東京都江東区)は、官民共同による水害被害の軽減プロジェクトとして、浸水を防止する様々な技術を組み合わせた「耐水害住宅」の公開実験を2019年10月2日に実施した。

  • 窓からの浸水も防ぐ耐水害住宅
    窓からの浸水も防ぐ耐水害住宅
  • 大型降雨実験施設での実験の様子
    大型降雨実験施設での実験の様子

1時間300ミリの豪雨実験でも水没なし

   実験は大型降雨実験施設で行われた。

   30(幅)×40(長さ)×3.5(深さ)メートルの大型水槽の中に、一般的な住宅と耐水害住宅の2棟を建設し、1時間に300ミリメートルほどの雨が降った場合の水害を再現。洪水氾濫を想定し1200トンの水を注入した上で、雨を120トン降らせた。水槽の中には水中ポンプ6台を設置し、氾濫による水流も生み出した。

   実験の結果、一般住宅では、床下の基礎換気口や玄関などの開口部から浸水。トイレや浴室からは排水管の水が逆流し、屋内の水位は腰の高さまで達した。

   一方、耐水害住宅では床下・床上浸水、排水管の逆流もなかった。設備機器の水没もなく、電気温水器、床暖房、エアコン、インターホンのいずれも機能していた。

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