2024年 4月 24日 (水)

大ブレイク確実!才能あふれる映像クリエーター【2020年大予想(2)】

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   実物と映像をシンクロさせる「プロジェクションマッピング」や、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)など、映像技術の進化が目覚ましい。これらはビジネスに留まらず、体験型施設、ゲームといった様々な業界・分野で活用され、2020年の東京五輪においても欠かせない。

   一大イベントに後押しされ、映像業界のさらなる発展が期待される今年、注目のクリエーターは誰か。人気テレビアニメ「ポプテピピック」の中に登場するゲーム風映像などの制作に携わった実力派の映像作家・手描きドットアニメーターの山下諒さんに予想してもらった。(聞き手はJ-CASTトレンド編集部・藤原綾香)

  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(1)
    しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(1)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(2)
    しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(2)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(3)
    しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(3)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(4)
    しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(4)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(5)
    しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(5)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(1)
    見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(1)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(2)
    見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(2)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(3)
    見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(3)
  • 「マイリトルゴート」ポスター
    「マイリトルゴート」ポスター
  • 映像作家の山下諒さん
    映像作家の山下諒さん
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(1)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(2)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(3)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(4)
  • しょーたさんの映像作品「がんばれ!よんぺーくん」より(5)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(1)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(2)
  • 見里朝希さんのフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」より(3)
  • 「マイリトルゴート」ポスター
  • 映像作家の山下諒さん

呆気にとられ、でもクセになる作品

――ズバリ、山下さんが注目する映像作家を教えてください。

山下 アニメーション作家の「しょーた」さんです。次代を担う気鋭の映像クリエーター100人を選出するプロジェクト「映像作家100人」に選ばれています。2018年に発表した映像作品「がんばれ!よんぺーくん」が数々の映像祭やコンペティションで賞を獲得し、19年はメディア露出を図ってブレイクするための「種まき」をした1年になったと思うので、20年は広く一般に名前が知られる年になるのではと予測しています。

――しょーたさんの作品にみる特徴とは。

山下 「狂気じみた明るさ」でしょうか。「がんばれ!よんぺーくん」は、主人公の少年・よんぺーくんが、母親からカレーに使う具材の買い出しを頼まれることから始まるドタバタ劇を、イラストと音楽で表現しています。家を出たよんぺーくんが突然車にひかれ、そこから物語が一秒ごとに目まぐるしく展開していくのですが...見終わった後で多くの人が「今のは一体何だったんだ」と呆気に取られると思います(笑)。でもそれが不思議とクセになって何度も見てしまうんです。小難しい設定もないので、頭をからっぽにして楽しめるのも魅力ですね。

――イラストがまた独特なタッチですね。

山下 一見、絵本のようなイラストなので、子ども向けの話かと思いきや、幼少期に見るとトラウマになりそうな内容です。全力ではっちゃけているのに、やや毒があるんですよね。誰が見ても「これはあの映像作家が作った作品だ」とわかるだけの世界観を確立していると感じます。うらやましいです(笑)。

キャラクターがまるで生きているかのよう

――ほかに注目している映像作家はいますか。

山下 見里朝希さんです。既に映像業界では名が知れていますが、今年ますます活躍しそうです。見里さんが大学院の修了制作として、1年かけて完成させたフェルトパペットアニメーション作品「マイリトルゴート」は複数の映画祭やコンテストで高い評価を受け、表彰されました。ショートアニメ界隈で大変話題になっています。

――どのような作品でしょう。

山下 グリム童話「オオカミと7匹の子ヤギ」が題材です。狼に食べられかけたヤギの子どもたちが暮らす家に、1匹だけ(食べられて)消化されて見つからなかった子ヤギの代わりとして、人間の子どもが連れてこられる...というあらすじで、児童虐待問題に焦点を当てています。深刻なテーマを描いているのに説教臭くなく、見終わった後でメッセージが自然に伝わってくるのがすごいなと。

――同じ映像作家から見て、技巧的に素晴らしいと思う点はありますか。

山下 作品に登場するパペットの動きの滑らかさですね。この作品は、静止した状態のものを少しずつ動かして撮影し、連続再生して動画を作る「コマ撮り」で出来ているのですが、キャラクターがまるで生きているかのように見えます。細部にこだわりつつ、全体の見え方も気にしながら違和感なく仕上げる手腕に脱帽です。イラストも上手なので、パペットアニメーションに留まらず、今後もさまざまな作品を世に出して話題を呼ぶのではないかと思いますね。

山下諒(ヤマシタ・マコト)
映像作家。代表作に「ポプテピピック Pop team 8bitパート」、「ポケットにファンタジー【幸子とミク version】」ドット絵パート、「カル×ピン ドグマクエスト」、「Eテレ 名曲アルバム+ フィガロの結婚」などがある。現在はクラウドファンディング企画の「ドット絵ミステリー(仮)」で初監督を務めることが決まった。

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