2021年 4月 19日 (月)

「ひな旅」に出よう 岩本薫さんが語る秘湯の効能と鑑賞ポイント

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しみこんだ時間

   温泉ライターの岩本さんは秘湯を得意とし、ウェブマガジン「ひなびた温泉研究所=ひな研」を、所長として運営している。

   「ヤマケイ」の読者にとって、温泉は登山の疲れを癒すオアシスにあたるのかもしれない。だから山と温泉は相性がいいように思えるが、そこはベテランの岩本さん、代表的な山岳雑誌に参加するにあたり「ここらへんの感覚、登山をされるみなさんであればわかるのでは...」と、奥ゆかしく「仁義」を切っている。フリーの駆け出しライターとして勉強になった。

   岩本さんの「ひなび主義」は、特集Q&Aにあるこんなくだりが簡潔に語っている。

「ひなびた温泉の魅力は、時間がしみこんでいるかのような味わいにある。建物のたたずまいや、浴室の柱や、壁や、床、湯船、桶、湯そのものにも、長い時間がしみこんでいるような。そういう〈しみこんでいる感〉は...人工的につくれるものでもない」

   そんな「しみこんだ時間」のぬくもりに囲まれ、入浴者の体は「本来の息吹」のようなものを取り戻していくと。俗化せず、地元民に支えられて歳月を超えてきた秘湯たち。たまった濁り水を捨てに、寒さが残るうちに「ひなびて」みるか。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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