2021年 7月 31日 (土)

情報過多を生きる知恵 玉置妙憂さんは「わからないままでいい」と

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ありがたい講話

   「コトノハメクリ」というタイトルは、看護師、あるいは僧侶として日々感じたことを「百人一首をめくるようにお届けする」という趣旨らしい。そして、毎回のエッセイの内容を簡潔にまとめた「今月の言の葉」はこうだ。

〈世界は広いが 視野は狭い しばし手中の ブルーライトを消して 慎ましく在る〉

この手の文章を読んでいると、自ずと「ありがたい講話」を聴いている心持ちになる。情報の洪水から心身の健康を守る、というテーマ設定に目新しさはないし、時にはスマホを切りましょうという提案も珍しくないが、やはり「現役の看護師にして僧侶」という、たぐいまれな肩書の威力は大きい。

   「あとは、人智の及ばない大いなるものがなんとかしてくれます。はい大丈夫」という末尾に、植木等が演じた「無責任男」の決めぜりふ「そのうちなんとかなるだろう」を想起する向きもあろう。私もそうツッコミかけて、いや待てよと考えた。

   玉置さんの結論は、余計なことで悩むのはよそうという意味なのだ。看護師が神仏に頼るのはまずいが、これは僧侶の重責を自覚して放つアドバイスなのだと。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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