2021年 1月 23日 (土)

「フグの毒は怖い」誰でも知ってるはずなのに 「素人が調理して食中毒」またも

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   寒い冬に鍋などで食べる機会も増える高級魚「フグ」。非常に美味だが猛毒があり、素人が調理すると食中毒の恐れがある。

   徳島県は2020年11月2日、自ら調理したフグを食べた80代男性が死亡したと発表した。「河豚(フグ)は食いたし命は惜しし」ということわざがあるように、その毒の恐ろしさは広く知られているはず。それでもなぜ、こうした事故が今も起きてしまうのか。

  • フグの素人調理は非常に危険
    フグの素人調理は非常に危険
  • フグの素人調理は非常に危険

特効薬なし、呼吸困難も意識は死の直前まで「明瞭」

   フグによる食中毒の主な原因は、フグ体内に含まれる毒「テトロドトキシン」だ。東京都福祉保健局の公式サイトによると、麻痺による呼吸困難を引き起こす。特効薬はなく、致死率のきわめて高いことが特徴で、食べてから4~6時間ほどで死に至る。

   まず、食後20分~3時間で唇や舌、指先のしびれが始まり、千鳥足に。そのあとすぐに知覚マヒ、言語障害、呼吸困難が生じ、血圧が下降する。意識は死の直前まで明瞭で、意識消失後まもなく呼吸・心臓が停止し、死亡するとのこと。

   厚生労働省によると、フグによる食中毒は国内で毎年発生している。2019年には15件の食中毒が起き、1人が死亡した。20年では前述の徳島県の男性のほかにも複数の食中毒が発生している。9月に岡山県の80代男性が自宅で調理したフグを食べ、食中毒を起こして一時意識が混濁した。

「一度食べて大丈夫だったから」が死亡事故の原因に

   厚労省は公式サイト上で、フグによる食中毒の多くが、自分で釣ったフグを自分で調理した場合だとしている。素人が手を出すのはご法度。フグを調理できるのは、都道府県の「ふぐ調理(処理)師」の試験に合格し、免許を取得した人だけだ。

   東京都福祉保健局は、「素人が生半可な知識でふぐを調理したことにより、過去に多くのふぐ中毒がおきている」と指摘している。

   フグの有毒部位はフグの種類によって異なる。また、フグの毒には個体差があり、自分で調理したものを食べたら必ず死に至るわけではない。そのため、厚労省は「一度食べて大丈夫だったから」という考えが死亡事故の原因となる、と説明している。

   ふぐ専門店「道中」は、公式サイト上のブログで、それでもフグの素人調理が無くならない理由に「ふぐが美味しい為というのもありますし、値段が張る為少しでも安く食べたいと思ってしまう人が居るためかもしれません」と推測している。

   厚労省は、自分で釣ったものだけでなく、フグを釣った人から譲り受け、それを自分で調理して食中毒になった例や、フグの調理資格を持たない飲食店に持ち込んで調理してもらい、食中毒になった事例もあると発表している。

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