プロレスファンにはたまらない新書が出た。『忘れじの外国人レスラー伝』(集英社新書)だ。昭和から平成の前半にかけて活躍し、もう永遠にリング上での姿を見ることが叶わない伝説の外国人レスラー10人・・・。今だから明かせるオフ・ザ・リングでの取材秘話を交え、彼らの黄金時代はもちろんのこと、知られざる晩年、最期までの「光と影」を綴る。漢字のニックネーム第1章"神様"カール・ゴッチ第2章"白覆面の魔王"ザ・デストロイヤー第3章"大巨人"アンドレ・ザ・ジャイアント第4章"人間風車"ビル・ロビンソン第5章"爆弾小僧"ダイナマイト・キッド第6章"人間魚雷"テリー・ゴーディ第7章"殺人医師"スティーブ・ウィリアムス第8章"入れ墨モンスター"バンバン・ビガロ第9章"皇帝戦士"ビッグバン・ベイダー第10章"暴走戦士"ロード・ウォリアー・ホークこのラインアップを見ただけで、栄光の日々を懐かしく思い出す人も多いに違いない。ひとりひとりに漢字のニックネームが付いているということは、それだけ日本でも多くのファンに親しまれ、人気があった証拠だ。著者の斎藤文彦さんは1962年生まれ。プロレスライター、コラムニスト、大学講師。オーガスバーグ大学教養学部卒業、早稲田大学大学院スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科修了、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻博士後期課程満期。在米中の1981年より『プロレス』誌の海外特派員をつとめ、『週刊プロレス』創刊時より同誌記者として活動。海外リポート、インタビュー、巻頭特集などを担当した。『プロレス入門』『昭和プロレス正史上下巻』ほか著書多数。価格840円+税。
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